民族学(文化人類学)の4つのアプローチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 05:35 UTC 版)
「民族学」の記事における「民族学(文化人類学)の4つのアプローチ」の解説
民族学が独立の科学として成立したのは19世紀半ばであるが、大航海時代以来、世界の諸民族についての知識がヨーロッパにおいて蓄積されたことが基本的な条件になっている。その意味からすれば、民俗学はナショナリズムとともに生まれたのに対し、民族学はコロニアリズムのなかから誕生したととらえることも可能である。 ともあれ、こうした諸民族の生活様式に関する記述を民族誌と呼んでおり、この民族誌的知識をもとにした研究を民族学とするのが世界的な傾向である。民族学は伝統的には、非ヨーロッパ世界の、いわゆる「未開民族」の文化の調査を軸として発達してきたが、こんにちでは未開、文明を問わず世界のすべての民族を研究対象とし、文化の全体構造を探究する一般的な科学に成長した。その一方で、全人類文化の全体的把握をめざす見地から、民族学という呼称を改め、人類学あるいは文化人類学の名称を採用する傾向が強まっている。以下、民族学および文化人類学における主要な思潮および方法論の概略について述べる。
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