死去・後任指名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 05:14 UTC 版)
「ルース・ベイダー・ギンズバーグ」の記事における「死去・後任指名」の解説
ギンズバーグが死去したのは2020年9月18日、大統領選挙投票日の約1ヶ月半前というタイミングだった。ギンズバーグは死去に際して、少なくとも新しい大統領が就任するまでは自身の後任人事が行われることのないよう強く願っていたとされる。 また共和党・民主党の間では、大統領選挙が行われる年に連邦最高裁判事に欠員が出たとしても、選挙結果が判明するまで新たな判事の指名は見送るとする不文律もあった。 しかしギンズバーグの死去発表から間もなく、トランプ大統領は保守派とされていた判事エイミー・コニー・バレットをギンズバーグの後任として指名し、上院司法委員会は大統領選挙投票前の10月26日にバレットを52対48の僅差で承認。 バレットは同日夜に宣誓を行い、ギンズバーグの後任として正式に就任した。これにより、連邦最高裁判事の構成は保守派が6人、進歩派が3人となった。 判事が死去してからわずか1ヶ月での後任就任は、連邦最高裁の歴史でも極めて異例であった。この動きについては、トランプ大統領が大統領選挙で敗北した場合に連邦最高裁に異議申立を行い、選挙の結果を覆させるため、自分にとって都合の良い保守派の判事の増員を図ったものと指摘されたことがある。 しかし、現実には連邦最高裁の判事が必ずしも大統領の意に沿った判断をする保証はなく、トランプ本人が過去に任命した保守派の判事であるゴーサッチとカバノーもトランプ政権の訴えをしばしば棄却しているため、異例の短期間での指名・就任となった大きな理由は、トランプの意思ではなく、連邦最高裁のさらなる保守化を試みる共和党幹部らの粘り強い動きだったと考えられている。
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