歴史的調査と評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 10:22 UTC 版)
「レイフ・エリクソン」の記事における「歴史的調査と評価」の解説
ニューファンドランド島北西部のランス・オー・メドー村で発見されたその定住地は、もともとファースト・ネーションズのものと考えられていたが、1960年代以降、ここでヴァイキングの女性が使う糸車や鍛冶屋の跡>、イングランド製のボタンなどが発見され、当時のファースト・ネーションズには製鉄技術がなかったことから、バイキングの遺跡であることが明らかになった。この遺跡はランス・オー・メドー国立歴史公園として世界遺産に登録されている。 ヴィンランドの位置がいずれであったにせよ、レイフ・エリクソンとアイスランド・グリーンランドのヴァイキングたちが、クリストファー・コロンブスの大航海時代における「発見」に先立つこと500年前に、すでにアメリカに上陸していたヨーロッパ人であったことは確実である。 しかしながら、彼が新しい陸地(少なくとも当時「新大陸」と言う予測的概念があったかは疑問である)に到達したという情報は、ヨーロッパ諸国で広く共有されることはなかったと思われる。当時は地理上の発見を行ったものが主権を宣言する慣行もなかった上、定住化も失敗に終わったためアイスランド人による領有もなされなかった。そのため、レイフ・エリクソンを「アメリカ大陸の発見者」と扱うことはあまりなかった。
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