歴史的個性として、「文化圏」あるいは「地域世界」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 04:33 UTC 版)
「文化圏」の記事における「歴史的個性として、「文化圏」あるいは「地域世界」」の解説
1970年に高等学校の学習指導要領が改訂され、高校教科書において、近代以前の歴史世界に複数の「文化圏」を設定し、各地域ごとに行動様式や文化様式、歴史的発展に個性的な性格を想定してそれらを時間軸にそって記述することがおこなわれるようになった。同時期『岩波講座 世界歴史』(1969年~1971年)が刊行され、このシリーズにおいても近代以前に複数の「地域世界」が設定され、やはり各地域に固有の歴史的発展を記述するようになった。1970年代以降日本の歴史学において、地域をこえた統合に向かう近代以後の世界と地域ごとに独自の発展をする近代以前の世界という二分的な歴史像が主流となり、近代以前は「文化圏」あるいは「地域世界」を単位として歴史像の模索がされるようになった。
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