歴史的な映画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/31 05:14 UTC 版)
白人の救世主の映画はしばしば、映画の筋やわき筋が歴史的な事件に基づくといった形式がみられる。よく知られている歴史的な出来事『リンカーン』とあまり知られていないもの『それでも夜は明ける』を含む。批判の多くは、歴史的な出来事は実在するが、映画の焦点はマイノリティの関係者ではなく、白人の主人公に当てられている、といったものである。その映画は歴史的な記録に忠実であるが、「創造的なプロセスは、選択することから始まる。つまり、どの物語を他の問題よりも優先するか決定することである。」 例えば、『アミスタッド』という映画では、奴隷船を接収し、自らを奴隷から解放した奴隷反乱の劇的な出来事に、映画の冒頭の少しの時間しかあてられていないことが指摘され、勇敢な白人の主人公が関わる映画の大部分はいったんアメリカに着いた奴隷のかつての法律の事件に焦点を当てている。 歴史的な映画の物語についての解説の一つの例は、2013年の映画、『それでも夜は明ける』である。その映画は自由民のアフリカ系アメリカ人のソロモン・ノーサップの1853年の自叙伝(タイトルはTwelve Years a Slave)を原作としている。その映画は、ノーサップが誘拐され、奴隷として売買された時の出来事を脚色している。映画の結末で(ブラッド・ピット演じる)白人のカナダ人がノーサップを奴隷状態から救い出す。『それでも夜は明ける』は、主にノーサップの快活とノーサップを実際に救出したカナダ人に焦点が当てられているが、その映画は、オルダーやベラツキー、マッコイ などの論者によって、描かれた白人の救世主の映画的な表現として認識されている。
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