機能、役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/08 03:45 UTC 版)
植物の棘はさまざまな機能を持っている。例えば、動物からの攻撃から身を守る役割を持っていると考えられている。動物からの防御という解釈については「推測に過ぎない」と批評されることもあるが、コウモリ以外の哺乳類がいないニューカレドニアに棘をもつ植物が極めて少ないことや、草食動物が多い地域では鋭い棘が発達した植物が多数あるといった観察事例から、動物の捕食に対する防御という解釈を支持されることもある。またイラクサのように、茎や葉に形成する微細な棘から蟻酸を分泌し、シカなどの踏み付けから身を守るという機構をもつ植物もある。 つる植物も多数の棘を持つことが多いが、これは動物からの保護だけでなく、他の物にその棘を引っ掛けて生長するために用いられていると考えられている。 またサボテンなど乾燥帯に生育する植物では、葉を棘状に変形させて水分の蒸散量を抑えることで、乾燥耐性をもつとされている。
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