機械製氷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/29 06:15 UTC 版)
機械製氷は横浜から始まる。1879年(明治12年)横浜・元町に日本最初の機械製氷会社、ジャパン・アイス・カンパニーが設立された。2年後、オランダ人ストルネブリンク(Ludowicus Stornebrink)に経営権が移転し、横浜アイス・ワークスと社名を変更し機械製氷が続けられたが、その後帝国冷蔵株式会社に買収された。この工場は、神奈川日冷株式会社山手工場として、1999年(平成11年)まで稼働していた。日本人による、日本最初の製氷会社は、1883年(明治16年)に東京・京橋新富町に建設された東京製氷会社である。その後、製氷会社は続々と設立され、天然氷と人造氷とが競合をするようになると、互いにネガティブキャンペーンを繰り広げ、熾烈な市場獲得競争に入った。1893年(明治26年)皇太子(のちの大正天皇)が東京製氷会社を視察したことから1897年(明治30年)以降は機械製氷が天然氷を凌駕していった。この時代は、和合英太郎が中心となり製氷会社の吸収合併を繰り返している。明治から大正時代にかけ、日本製氷、帝国冷蔵、龍紋氷室の三社が市場を分け合っていたが、日本水産株式会社に合併・統合され、同社が全国の製氷能力の半分を占めるようになった。1942年(昭和17年)日本水産、大洋漁業、日魯漁業、極洋捕鯨、全漁連の製氷冷凍部門が統合され、国策会社、帝国水産統制株式会社が誕生した。第二次大戦後、財閥解体、寡占企業の排除命令で、帝国水産統制株式会社は解体され、その製氷・冷蔵部門が日本冷蔵株式会社(現在株式会社ニチレイ)として再出発した。
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