機械式気動車の問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 14:13 UTC 版)
「日本の電気式気動車」の記事における「機械式気動車の問題」の解説
日本の気動車は、1920年代に登場して以来、ローカル線の小規模輸送を中心に使用されてきた。 このため、複数車輛の連結運転に必要とされる総括制御(リモートコントロール)技術はそれほど必要とされず、変速装置には総括制御不能だが構造が簡易で済む「機械式」が用いられた。 機械式気動車で2両編成以上を組む場合は、各車両に運転士を一人ずつ乗せ、先頭車運転士が鳴らす汽笛やブザーに合わせて、後続車運転士が変速やスロットル操作を行っていた。タイミングを合わせるのが大変難しいため、3両編成程度が実用の限界だった。このような運転方法では高速運転も輸送力のある長大編成運転も困難であるし、1両ごとに運転士が一人ずつ必要になるため、気動車本来のメリットである合理化にも逆行するものであった。
※この「機械式気動車の問題」の解説は、「日本の電気式気動車」の解説の一部です。
「機械式気動車の問題」を含む「日本の電気式気動車」の記事については、「日本の電気式気動車」の概要を参照ください。
- 機械式気動車の問題のページへのリンク