様々な分類基準
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 05:52 UTC 版)
「ケンタウルス族 (小惑星)」の記事における「様々な分類基準」の解説
機関によって、分類に用いられる基準は異なる。主に基準となる近日点距離 (q) と軌道長半径 (a) を何天文単位 (au) とするかで差異が見られる。 小惑星センター (Minor Planet Center, MPC) は、木星軌道よりも大きな近日点距離 (q > 5.2 au) と、海王星軌道よりも小さな軌道長半径 (a < 30.1 au) を持つものと定義している。リストではケンタウルス族と散乱円盤天体をまとめて表示している。 ジェット推進研究所 (JPL) は、軌道長半径が木星軌道から海王星軌道の間 (5.5 au ≤ a ≤ 30.1 au) の天体をケンタウルス族に分類している。 Deep Ecliptic Survey (DES) は、力学的な分類スキームを用いてケンタウルス族を定義している。これらの分類は、現在の軌道を1000万年以上延長したときの挙動の変化をシミュレートしたものである。DESでは、シミュレーション中のどの時点においてもその近日点が海王星の軌道長半径よりも小さな非共鳴天体、と定義している。この定義は惑星横断軌道を持つ天体と同義であり、現在の軌道の継続期間が比較的短いことを示唆している。 The Solar System Beyond Neptune (2008)は、木星と海王星の間に軌道長半径を持ち、木星とのティスラン・パラメータ (TJ) が3.05以上の天体をケンタウルス族と定義、TJ < 3.05 かつ q < 7.35 au(木星と土星の軌道長半径の中間値)の天体を木星族彗星と分類し、軌道長半径が海王星より大きく不安定な軌道を持つ天体を散乱円盤天体として分類した。 JPLのSmall-Body Databaseには500以上の天体がケンタウルス族として登録されている。さらに、天王星軌道よりも小さな近日点距離 (q ≤ 19.2) を持つ太陽系外縁天体 (TNO) が150個以上存在する。
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