概要、考案の経緯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 05:58 UTC 版)
えのき茶は、エノキタケ抽出物(キノコキトサン=キノコ由来の植物性キトサン。エノキタケの熱水抽出物とその残渣をアルカリ処理したもの。)中から、内臓脂肪率低下に関与する脂肪酸の複合体であるエノキタケリノール酸を発見・命名した医学博士である横浜薬科大学の渡邉泰雄によって考案された。エノキタケ抽出物を用いたヒト介入試験による、体重、BMI(Body Mass Index)、体脂肪率、および内臓脂肪率、それぞれの低下の報告は2006〜2009年に複数あったが、その作用機序は当時は十分な説明ができなかった。しかし、その後の渡邉泰雄らの研究によって、エノキタケ抽出物中にエノキタケリノール酸が発見され、その内臓脂肪減少の作用機序が明らかになった。 詳細は「エノキタケリノール酸」を参照 さらに、一連の研究により得られたデータより、エノキタケリノール酸は干して乾燥させたエノキタケから容易に抽出・摂取できること、効能に必要な1日の摂取量は乾燥(干し)エノキタケ5グラム(生のエノキタケに換算して50グラム)であることも明らかになった。使う素材、製法が簡単で、さらに効果的であったために、この乾燥(干し)エノキタケを利用したダイエット方法は、各種マスメディアに取り上げられブームになった。えのき茶の飲用はこれら乾燥(干し)エノキタケを利用したダイエット方法の一つである。
※この「概要、考案の経緯」の解説は、「えのき茶」の解説の一部です。
「概要、考案の経緯」を含む「えのき茶」の記事については、「えのき茶」の概要を参照ください。
- 概要、考案の経緯のページへのリンク