極高気圧とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 気象 > 気象 > 高気圧 > 極高気圧の意味・解説 

極高圧帯

(極高気圧 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/28 04:27 UTC 版)

地球の大気循環のモデル

極高圧帯(きょくこうあつたい、英語:Polar High)とは北極南極周辺の高気圧の地帯である。

概要

極周辺の大気は低温であるため下降気流を生じ、これにより地表は高気圧となる。これはちょうど赤道付近の上昇気流が低気圧の熱帯収束帯を生じるのと逆の現象である。極高圧帯の地表温度は地球上で最も低く、一年を通じて氷点下である。

極高圧帯よりも緯度が低い地帯には亜寒帯低圧帯があり、極高圧帯から亜寒帯低圧帯に向かって常に極東風が吹いている。北半球における極東風の南端は北極前線、南半球におけるそれは南極前線と呼ばれ、常に低気圧前線が発達しやすい。北極では、ロスビー波のうねりによって北極前線が大きく南北に移動するとともに、北極振動が生じる。北極振動によって、中緯度地域では冬の寒暖が数週間単位で大きく変動する。一方、南極にも南極振動が存在するが、うねりは比較的小さい。

低温になるほど飽和水蒸気量が少なくなることから分かるように、極高圧帯の降水量は非常に少なく、極地砂漠、極寒砂漠、雪氷砂漠(Polar desert)などと呼ばれる乾燥地帯となっている。

極地域が高圧なのは対流圏下部~中部までであり、上空8~12kmの対流圏界面付近では極渦と呼ばれる超低温の低圧帯になっている。更に上空の成層圏中部では、夏は高圧、冬は低圧という季節変化の大きい地帯になる。


極高気圧

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/04 04:22 UTC 版)

高気圧」の記事における「極高気圧」の解説

大気の大循環により、北極南極付近にできる高気圧を極高気圧という。 極地方では、年間通して他の緯度比べて日射量少なく相対的に低温となるため、冷たい空気下降して高気圧形成される高圧なのは大気下層だけで、上空2-3 km上で低圧になる。この低圧領域極渦という。

※この「極高気圧」の解説は、「高気圧」の解説の一部です。
「極高気圧」を含む「高気圧」の記事については、「高気圧」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「極高気圧」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



極高気圧と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「極高気圧」の関連用語

極高気圧のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



極高気圧のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの極高圧帯 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの高気圧 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS