楚石梵琦
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楚石 梵琦(そせき ぼんき、1296年 - 1370年)は、中国・元時代の禅僧。仏日普照慧弁禅師。字は曇曜、俗姓は朱、西寧老人・西斎老人などと号した。象山の人。元叟行端の法嗣。月江正印とともに元代禅林を代表する。詩書をよくし、その墨跡は元の禅僧中、最も趙孟頫の書風に近く、伝統書法を示した第一人者である。よって墨跡としては珍しく端正な書風で日本では甚だ尊重される。『心華室銘』はその代表作である。 心華室銘 『心華室銘』(しんげしつめい)は、至正26年(1366年)9月、楚石が入元僧・無我省吾の居室に銘したもの。無我は金陵牛頭山(ごづさん)にあるこの居室で亡くなった。全8行・毎行24字の大幅。永青文庫蔵。重要文化財。
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