椿餠とは? わかりやすく解説

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つばい‐もち【×椿餅】

読み方:つばいもち

《「つばきもち」の音変化唐菓子の一。餅の粉に甘葛(あまずら)をかけ、丸く固めて椿2枚包んだもの。つばいもちい


つばい‐もちい〔‐もちひ〕【×椿餅】

読み方:つばいもちい

つばいもち」に同じ。


つばき‐もち【×椿餅】

読み方:つばきもち

つばいもち」に同じ。

蒸した道明寺糒(ほしい)または上糝粉(じょうしんこ)でこしあん包み椿2枚挟んだ餅菓子。《 春》「妻在らず盗むに似たる—/波郷」


椿餅

読み方:ツバキモチ(tsubakimochi)

ツバキくるんだモチ菓子

季節

分類 人事


椿餅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/07 02:18 UTC 版)

椿餅(つばいもちひ、つばきもち)は平安時代に、軽食代わりとして食べられた餅菓子。また現代の京菓子。

平安時代

平安時代の菓子唐菓子と言って中国伝来の揚げ菓子がほとんどだが、桜餅のように団子植物の葉で挟む形式などが珍しく、この椿餅は日本独自のものでないかと言う見解もあるが定かではない。その説に従うなら、これが和菓子の起源である。

河海抄』の記述によれば、もち米を乾燥させて臼でひいて作った餅粉(現在の道明寺粉)を甘葛の汁で練って団子のようにし、椿の葉で包んだもの。

現代の菓子のように日常的な間食に用いる物ではなく、貴族の館で大規模な蹴鞠の会が催されたときに参加者に配られていた。

「椿い餅、柑子やうのものども、様々に筥の蓋どもにとりまぜつつあるを、若きひとびと、そぼれとり食ふ」(『源氏物語』「若菜上」)

また『宇津保物語』国譲上に「大臣どのの御かたより檜割子御酒つばいもちひなど奉り給へり左の大いどのよりは梨柑子たち花あらまきなどあり」とある。

『類聚名物考』巻二一三飲食部二には、干粉を粉にし、丁字の粉を少し加え、甘葛でこね固めて、団子にし、椿の葉2枚の間にはさみ、幅1分ばかりの薄葉の紙を帯にする、という趣旨の記述がある。

現代

現代の椿餅は同じようにツバキの葉で上下を挟んだ白い道明寺の餅の中に餡が入っている。冬から初春にかけての京菓子として茶席などに出される。

外部リンク


椿餅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 20:23 UTC 版)

「餅」の記事における「椿餅」の解説

もち米蒸してから乾燥し軽く砕いた道明寺粉作る入りの餅で、椿ではさむ。

※この「椿餅」の解説は、「餅」の解説の一部です。
「椿餅」を含む「餅」の記事については、「餅」の概要を参照ください。

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