柴谷篤弘とは? わかりやすく解説

柴谷篤弘

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/22 05:41 UTC 版)

柴谷 篤弘しばたに あつひろ
人物情報
生誕 1920年8月1日
日本 大阪府堺市
死没 (2011-03-25) 2011年3月25日(90歳没)
日本 大阪府茨木市
肺炎
国籍 日本
出身校 京都帝国大学理学部
学問
研究分野 分子生物学
研究機関 ミノファーゲン製薬研究部
大阪大学
山口県立医科大学
広島大学原爆放射能医学研究所
オーストラリアオーストラリア連邦科学産業研究機構
関西医科大学
ドイツベルリン高等学術研究所
京都精華大学
学位 理学博士
医学博士
称号 京都精華大学名誉教授
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柴谷 篤弘(しばたに あつひろ、1920年8月1日 - 2011年3月25日 )は、日本生物学者・科学・国際問題評論家

専門は分子生物学。学位は、理学博士及び医学博士京都精華大学名誉教授。本名、横田篤弘[1]

人物

大阪府堺市生まれ[1]旧制京都一中旧制三高卒業[2]京都帝国大学工学部応用化学科入学[3]を経て、1946年に京都帝国大学理学部動物学科を卒業。ミノファーゲン製薬研究部、大阪大学を経て、山口県立医科大学教授、広島大学原爆放射能医学研究所教授、オーストラリア連邦科学産業研究機構上級主任研究員、関西医科大学教授、ベルリン高等学術研究所客員研究員、京都精華大学教授、同学長などを歴任。京都精華大学名誉教授

当初はオーソドックスな研究者であったが、オーストラリアでの研究生活を経た後、「反科学論」、「生態学」、「構造主義生物学」(池田清彦と共に)、「差別論」、「旧ソ連沿海州における植民地主義批判」など、多彩な分野での著作・評論活動を行っていた。構造主義生物学は今西進化論の検討からの発想でもある。

2011年3月25日午後9時21分、肺炎のため大阪府茨木市の病院にて死去[4]。90歳没。

著書

  • 『理論生物学 動的平衡論』日本科学社、1947年
  • 『生物学の革命』みすず書房、1960年
  • 『生命の探求 現代生物学入門』中公新書、1966年
  • 『反科学論 ひとつの知識・ひとつの学問をめざして』みすず書房、1973年 のちちくま学芸文庫
  • 『あなたにとって科学とは何か 市民のための科学批判』みすず書房、1977年
  • 『発生現象の細胞社会学 紋様形式の理論』講談社、1979年
  • 『今西進化論批判試論』朝日出版社〈エピステーメー叢書〉、1981年
  • 『日本人と生物学』工作舎、1981年
  • 『科学者は変わったか パラダイム転換か自己発見か』朝日出版社、1981年
  • 『バイオテクノロジー批判』社会評論社、1982年
  • 『私にとって科学とは何か』朝日選書、1982年
  • 『私にとって科学批判とは何か 思索と革命をつなぐために』サイエンスハウス、1984年
  • 『構造主義生物学原論』朝日出版社、1985年
  • 『<情報>を越えて』河合ブックレット、1987年
  • 『反差別論 無根拠性の逆説』明石書店、1989年
  • 『科学批判から差別批判へ』明石書店、1991年
  • 『日本海の向う側 ソ連邦沿海州で考えたこと 環日本海の環境政治学』阿吽社、1991年
  • 『われわれにとって革命とは何か ある分子生物学者の回想』朝日選書、1996年
  • 『われらが内なる隠蔽』径書房、1997年
  • 『比較サベツ論』明石書店〈明石ライブラリー〉、1998年
  • 『オーストラリア発柴谷博士の世界の料理』径書房、1998年
  • 『構造主義生物学』東京大学出版会、1999年

共編著

翻訳

  • J.A.V.バトラ『生命の内幕 現代の生物学』木村孝一・崔英哲共訳、みすず書房、1960年
  • バトラ『現代生物学入門』日合奨共訳、みすず書房、1965年

関連項目

脚注

  1. ^ a b 百科事典マイペディア
  2. ^ 『第三高等学校一覧 昭和12年4月起昭和13年3月止』第三高等学校。 
  3. ^ 生命情報科学の源流 | WEB連載 | 大人の科学.net”. otonanokagaku.net. 2024年2月22日閲覧。
  4. ^ 訃報:柴谷篤弘さん 毎日新聞 2011年3月26日閲覧




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