松毛虫とは? わかりやすく解説

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まつ‐けむし【松毛虫】

読み方:まつけむし

マツカレハ幼虫成熟した幼虫は7センチほどにもなり、黒褐色の地に橙色銀色鱗片(りんぺん)があり、背面黒色毒毛の束をもつ。松の葉食べ大害


マツカレハ

(松毛虫 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/05 13:52 UTC 版)

マツカレハ
マツカレハ
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
: カレハガ科 Lasiocampidae
亜科 : カレハガ亜科 Lasiocampinae
: Dendrolimus
: マツカレハ D. spectabilis
学名
Dendrolimus spectabilis
(Butler, 1877)
和名
マツカレハ

マツカレハ(学名:Dendrolimus spectabilis)は、チョウ目カレハガ科に属する昆虫である。幼虫は、マツケムシと呼ばれることがある。日本全国およびシベリア樺太朝鮮半島に分布する。

形態

成虫は翅の開張が70 - 90mmになる。全体に褐色で、前翅にはまだら模様があるが、個体によってかなり異なる。幼虫は背面が銀灰色で腹面は金色になり、背面に藍黒色の長い毛を密生する。胸部の毛には毒針毛がある。頭部付近に毒針毛の束を2束持っており、この束は刺激を受けると膨らむ。また、繭には幼虫の時にもっていた毒針毛が残る。終齢幼虫は約65mmで大型になる。成虫には毒針毛はない。

生態

幼虫は、アカマツクロマツヒマラヤスギなどを食草とする。

に松の幹に藁で巻くこも巻きは、江戸時代から駆除方法として行われたが、最新の知見では、効果が無いことが分かっている。

森林への被害

時には大量発生し、食害により地域の森林が大規模に枯損するほどになることがある。

1919年以降、樺太でマツカレハの食害が顕著となり、4年間で8800万石が被害に遭った[1]

また、1924年には樺太の大泊湾一帯で大量発生。一夜にして数百町歩の森林が食い荒らされたとの記録も残る[2]

脚注

  1. ^ 下川耿史 『環境史年表 明治・大正編(1868-1926)』p333 河出書房新社 2003年11月30日刊 全国書誌番号:20522067
  2. ^ 上野金太郎編『北洋材十年史』1970年 全国北洋材協同組合連合会 p.34 記録編



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