松園家とは? わかりやすく解説

松園家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/24 01:59 UTC 版)

松園家
本姓 藤原北家二条家庶流
家祖 松園隆温
種別 公家
華族男爵
出身地 山城国
主な根拠地 山城国
堺県添上郡
東京市世田谷区
凡例 / Category:日本の氏族

松園家(まつぞのけ[1][2])は、藤原北家二条家庶流にあたる華族男爵家。いわゆる「奈良華族」の一家[3]

歴史

左大臣二条治孝の十九男松園隆温は、奈良興福寺大乗院門跡となったが、明治元年(1868年)4月に勅命により復飾し、明治2年(1869年)2月に家名を松園と定め、3月に堂上格を与えられた[4][5]

明治3年に定められた松園家の家禄は、現米で220石[6]。明治8年(1875年)3月に九条尚忠の第二子で隆温の養子にして法弟となっていた松園尚嘉が家督を継いで華族に列した[4][5]

明治9年の金禄公債証書発行条例に基づき家禄と引き換えに支給された金禄公債の額は、7910円40銭(華族受給者中430位)[7]。明治前期に尚嘉の住居は、堺県添上郡にあった[8]

明治17年(1884年)7月7日の華族令施行で華族が五爵制になると、翌8日に男爵に叙された[3]。その後治忠が男爵位を継いだのを経て、鷹司熙通公爵の三男信淳が治忠の養子に入って爵位を継いだ[4]。彼の代に松園男爵家の邸宅は東京市世田谷区下馬町にあった[4]

系図

実線は実子、点線(縦)は養子。
松園隆温1[† 1]
 
 
 
尚嘉2[† 2]
 
 
 
治忠3
 
 
 
信淳4[† 3]
 
 
 
 
 
 
 
 
 
6[† 4]乗光5[† 5]
 
 
 
 
 
 
 
 
 

系譜注

  1. ^ 二条治孝の19男。二条斉信養子。
  2. ^ 九条尚忠の3男。
  3. ^ 鷹司熙通の3男。
  4. ^ 柳沢健太郎の子。
  5. ^ 美濃岩村藩主大給松平子爵家松平乗長の子。

脚注

出典

  1. ^ 太田 1934, p. 3609.
  2. ^ 森岡浩 2012, p. 455.
  3. ^ a b 小田部雄次 2006, p. 341.
  4. ^ a b c d 華族大鑑刊行会 1990, p. 545.
  5. ^ a b 霞会館華族家系大成編輯委員会 1996, p. 582.
  6. ^ 霞会館華族家系大成編輯委員会 1985, p. 29.
  7. ^ 石川健次郎 1972, p. 64.
  8. ^ 石井孝太郎『国立国会図書館デジタルコレクション 明治華族名鑑』深沢堅二、1881年(明治14年)https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/994441/95 国立国会図書館デジタルコレクション 

参考文献


松園家

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:07 UTC 版)

松殿家」の記事における「松園家」の解説

明治2年1869年)の勅令により九条尚忠の子院主大乗院門跡興福寺別当大僧正)隆芳(松園尚嘉)が還俗して華族令によって男爵授けられている。 実線実子点線(縦)は養子松園隆温1 尚嘉2 治忠3 信淳4 裕6 乗光5 公 淳

※この「松園家」の解説は、「松殿家」の解説の一部です。
「松園家」を含む「松殿家」の記事については、「松殿家」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「松園家」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「松園家」の関連用語

松園家のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



松園家のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの松園家 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの松殿家 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS