東京無線電信局へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/11 17:09 UTC 版)
無線の中央操縦方式とは、受信局と送信局をそれぞれ離れた地方に設置して、これを中央都市にある通信取扱局で電線によって操縦する方式である。開発されたアメリカでは、RCAがニューヨークの中央局(Radio Central)から4ヶ所の送信局と1ヶ所の受信局を操縦して多数回線の多重通信をおこなっていた。日本でもこの方式を真似、日本無線電信株式会社が埼玉県に福岡受信所を建設し、東京で直接二重通信を実施する施設が1927年(昭和2年)に完成した。これにより1927年8月7日、磐城無線電信局は廃止され、その業務の一切を東京無線電信局に併合し、無線電信中央操縦方式に移行された。無線通信技術を持つものは他にいないため、嘉一郎を含む磐城無線電信局の局員全員が東京に移動し、無線通信を中断させずに移行を完了した。
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