東京五輪ドキュメンタリーで不適切な字幕表示
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 17:45 UTC 版)
「BS1スペシャル」の記事における「東京五輪ドキュメンタリーで不適切な字幕表示」の解説
2021年12月26日に放送(同月30日に再放送)した「河瀬直美が見つめた東京五輪」(大阪放送局制作)の中で「五輪反対デモに参加している」という男性にインタビューした際に「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」というテロップを表示した。放送後に視聴者から複数の問い合わせがあったことを受けて、NHKが2022年1月に男性に対して、再度取材を行ったが、五輪反対デモに参加した記憶が曖昧であり、事実関係がはっきりしないことが判明した。これらを受けて、NHKは同月9日夜に2分間の訂正放送を行い、謝罪した。 その後、東京側専務理事の松坂千尋を責任者とする調査チームを2022年1月24日に立ち上げ、関係者に対してヒアリングを実施した結果、「男性が五輪反対デモに参加したという確証は得られなかった」として、字幕は誤りだったと判断。同番組の制作を担当したディレクターやチーフ・プロデューサーなど6人を懲戒処分にしたほか、NHK専務理事で大阪放送局長の角英夫もNHK会長の前田晃伸から厳重注意を受けたことを同年2月10日に発表した。 また、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は2022年2月10日に「放送倫理違反の疑いがあり、放送に至った経緯などについて詳しく検証する必要がある」として審議入りすることを決定した。
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