条件付権利の保護とは? わかりやすく解説

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条件付権利の保護

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/30 22:24 UTC 版)

条件」の記事における「条件付権利の保護」の解説

条件成否未定の間における相手方利益侵害禁止 条件付法律行為の各当事者は、条件成否未定である間は、条件成就した場合にその法律行為から生ずべき相手方利益害することができない128条)。本条違反行為不法行為責任生じとされるが(通説)、近時侵害主体により相手方侵害によるときは契約責任第三者侵害によるときは不法行為責任成立するとみる学説もある。 条件成否未定の間における権利処分条件成否未定である間における当事者権利義務は、一般規定従い処分し相続し若しくは保存し、又はそのために担保供することができる(129条)。 条件成就妨害 条件成就することによって不利益を受ける当事者故意にその条件成就妨げたときは、相手方はその条件成就したものとみなすことができる(1301項)。 反対に条件成就することによって利益を受ける当事者不正にその条件成就させたときは、相手方は、その条件成就しなかったものとみなすことができる(1302項)。判例は、当事者故意条件成就させたときは、130条の類推適用により、相手方はその条件成就しなかったものとみなすことができるとしていた(最判平6・531民集484号1029頁)。1302項2017年改正民法2020年4月1日法律施行)で判例法理明文化したものである。

※この「条件付権利の保護」の解説は、「条件」の解説の一部です。
「条件付権利の保護」を含む「条件」の記事については、「条件」の概要を参照ください。

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