杜甫の俳人への影響とは? わかりやすく解説

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杜甫の俳人への影響

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/26 23:11 UTC 版)

杜甫」の記事における「杜甫の俳人への影響」の解説

松尾芭蕉への影響与謝蕪村正岡子規等への影響。が指摘されている。芭蕉の「虚栗」の跋文に「李杜が心酒を嘗てということからも杜甫愛読者であったことがうかがわれるまた、芭蕉の「憶老」と題する作に「髪風を吹いて暮秋嘆ずる誰が子ぞ」は杜甫の「白帝城高楼」の「杖つき世を歎ずる誰が子ぞ、泣血 空に迸り白頭回らす」をふまえているされる。臨終記録たる『花屋日記』によると、芭蕉遺品に『杜子美詩集』があったとされている、『奥の細道』の一節には、 さても義臣すぐつてこの城にこもり、功名一時くさむらとなる。国破れて山河あり、城春にして青みたりと、笠うち敷き時の移るまで涙を落としはべりぬ。 夏草や 兵どもが 夢のあと杜甫の「春望」を意識していることがうかがわれる黒川洋一芭蕉多くの句に杜甫の句を典故用いたりまた、杜甫の句に暗示受けて作った作があるとする。 吉川幸次郎は、芭蕉杜甫には単に類似の語がみられることにとどまらず芭蕉杜甫から得たものは「自然を単なる美としてとらえず、世界象徴、ことに自己の生の象徴として感じ得たこと」と述べ芭蕉の句は「生活の現実触れた句」「芭蕉内部にあるものを投影しようとして、外なる自然をとらえ得た感ずる句」の二類帰する指摘し、そしてそれらは杜甫の句づくりに通ずるところがあると述べる。

※この「杜甫の俳人への影響」の解説は、「杜甫」の解説の一部です。
「杜甫の俳人への影響」を含む「杜甫」の記事については、「杜甫」の概要を参照ください。

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