木村友衛とは? わかりやすく解説

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木村友衛

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/20 03:34 UTC 版)

木村 友衛(きむら ともえ)は、浪曲名跡である。

木村友衛
別名 本名・高木民蔵
出身地 日本・神奈川県横浜長者町
死没 (1977-11-05) 1977年11月5日(77歳没)

初代

木村友衛(1900年9月6日 - 1977年11月5日)は浪曲師である。本名は高木民蔵。

横浜長者町出身。幼少の頃から芸事が好きで、11歳の時に寄席・横浜寿亭の木村重友を生で見て感銘を受ける。そこで一席即興で浪曲を披露した(声調べ)ところ、重友に気に入られ弟子となり友衛の名を貰う。3日後の12歳で初舞台を踏む。1914年に師匠とともに渡米、1915年に真打昇進というスピード出世で、3ヵ月後には寄席を3軒掛け持ちするほど人気を得た。得意ネタは師匠譲りの関東節に独自の節調と豊かな声量・哀感で「塩原多助」「天保六花撰河内山宗俊)」などを得意とした。

1940年日本浪曲協会の初代会長、一旦会長を退き1948年に再び会長になったが喉を痛め、1953年に明治座で引退興行を行った。引退後あまり喉を酷使しない講談に挑戦したこともあった。後に勲四等瑞宝章受章。

木村若友木村若衛、力衛、隆衛など多数の数の弟子がいる。

木村友衛
別名 本名・中里近衛
生誕 (1940-07-17) 1940年7月17日(84歳)
出身地 日本・東京都浅草

2代目

木村友衛(1940年7月17日 - )は日本の浪曲師歌手である。本名は中里近衛。

経歴

東京都浅草出身。両親が浪曲師だった関係で6歳の時に「紀伊国屋文左衛門」で初舞台を踏む。戦時中山形に疎開、少女浪曲師として地方に回る、1957年(昭和32年)、上京。1955年(昭和30年)、に上京、1966年(昭和41年)、NHKの歌手オーディションに合格し、中里このえとして歌手デビュー。1974年(昭和49年)、2代目木村友衛を襲名。1981年(昭和56年)、作詞家・藤田まさとに直訴して発売した「浪花節だよ人生は」が、1984年(昭和59年)頃になって大ヒットする。その年にジャケット写真違いで新たに再発売した。この曲はシングルオリコンチャート4位まで上昇するなどおよそ50万枚を売り上げ、数々の賞を受賞した。同曲は細川たかし水前寺清子カバーしている。

1984年(昭和59年)、第26回日本レコード大賞特別賞、全日本有線放送大賞特別賞、日本有線大賞有線音楽賞受賞。

1985年(昭和60年)、メガロポリス歌謡祭特別賞受賞。

2023年2月28日、約40年ぶりに木馬亭の舞台に立つ[1]

ディスコグラフィ

シングル

発売日 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格 規格品番
中里このえ
テイチクレコード
1967年6月 A 妻恋い渡り鳥 EP SN-512
B 夢をみなされ
A 義商一代 天野屋利兵衛
B 皆さんお体大切に
1968年 A 大石東下り ひがしやまときわ 長津義司 SN-653
B 一世一代 門井八郎
天津このえ
ローヤルレコード
1969年 A おんな仁義 池田一夫 野達彌 EP RA-1117
B 人情流れ雲 星影英二 柳ヶ瀬太郎 柳ヶ瀬太郎
鼓このえ
東宝レコード
1972年3月 A 平清盛(神輿振りの段) 藤島信人 吉野達彌 EP AC-1010
B1 運命 藤田まさと 吉野達彌 斎藤恒雄
B2 明日に希望を 宗像純 千葉健一 佐々木博
1972年 A 花の牛若 梅本としお 吉野達彌 吉野達彌 AC-1011
B1 鞍馬の風雲児 三宅立美 斎藤恒夫
B2 花の若武者 千葉健一 佐々木博
木村友衛
ビクターレコード
1981年6月21日 A 浪花節だよ人生は 藤田まさと 四方章人 池多孝春 EP SV-7622
B 人生一人ぼっち 市川昭介
1985年3月21日 A 恋人生 野木高平 四方章人 池多孝春 SV-7629
B 世間さまよ
1985年 A 母の子守唄 SV-9082
B 博多夜桜
1986年 A 馬鹿は死ななきゃなおらない〜昭和石松伝〜 SV-9143
B 人生花火
1991年2月21日 A 歳月の祈り 藤田まさと 四方章人 池多孝春 CT VISL-110
B 酒情話 野木高平
1995年7月21日 A 冠雪 VNC-3225
B 夢追い舟
テイチクレコード
1992年9月23日 A 男の手締め CT TESA-249
B 聞いて下さい皆さまよ
バップレコード
1995年4月1日 A 花の都会 井村昭治 賀川幸星 馬場良 CT VPSA-40602
B わすれ酒 賀川幸星
1997年4月25日 A 愛染川 三井徳好 南雲一廣 丸山雅仁 8㎝CD VPDA-20706
B 大安吉日
徳間ジャパン
1999年2月24日 A 湯島しぐれ 8㎝CD
B 棟梁一代
日本エンカフォン
2007年5月21日 A 人生ひとりじゃいきられぬ CD
B むすめ浪曲師
2011年2月2日 A ~日本人の願い北方領土返還の歌~歳月の祈り 藤田まさと 四方章人 庄司龍 YZNE-15001
B 歳月の祈り(浪曲入りバージョン)

委託盤

[中里近衛・エオリック]

  • 小伝馬町音頭 (佐々木章 中里近衛)/カラオケ

[中里このえ・テイチクレコード]

  • 渋谷ブルース (相馬宏之)/渋谷おどり (山田実 中里このえ)

[月笛このえ・ソノシート]

  • 法華経寺音頭

[中里このえ・ビクターレコード]

  • 御宿囃し

[木村友衛・ビクターレコード]

  • 夫婦劇場/なみだ酒

テレビ番組

脚注

注釈

出典

  1. ^ 元浪曲師の木村友衛さん 28日、約40年ぶりの浅草木馬亭 初心に返り歌う「浪花節だよ〜♪」:東京新聞デジタル”. 東京新聞デジタル. 2025年4月20日閲覧。

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