有明海苔
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 14:52 UTC 版)
有明海で生産される海苔は、日本全体の約4割を占める。主な用途は贈答用となっている。海苔産業は、高度経済成長、そして贈答品市場の歴史と重なる。重工業のための工場立地確保のために、浅草海苔などの海苔の名産地が埋め立てられていく中で、質が良く、機械化等により生産体制を整えた有明海苔は主に贈答品市場でシェアを伸ばしていった。 海苔産業は、生産量を増やすための設備投資のコストが増える一方で、流通サイドからは価格競争力を理由に買い取り価格を上げてもらえなかったという問題点を抱えている。 海苔養殖面積の増加とともに、色付けをよくするための酸の大量ばらまきが有明海の環境破壊を招いている。 2000年代に入ると、赤潮などにより海苔の不作が続くようになる。不作の要因の一つとして、諫早湾干拓事業を挙げる意見もある。
※この「有明海苔」の解説は、「有明海」の解説の一部です。
「有明海苔」を含む「有明海」の記事については、「有明海」の概要を参照ください。
- 有明海苔のページへのリンク