最愛なる全ての物へとは? わかりやすく解説

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最愛なる全ての物へ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/07 09:54 UTC 版)

Liebe ist für alle da
ラムシュタインスタジオ・アルバム
リリース
録音 2007年 – 2009年
Sonoma Mountain Recording Estate( アメリカ合衆国サンラフェル
Henson英語版 アメリカ合衆国ロサンゼルス
ジャンル ノイエ・ドイチェ・ヘァテ
インダストリアル・メタル
時間
レーベル UMG
プロデュース ヤーコブ・ヘルナー英語版
ラムシュタイン
ラムシュタイン アルバム 年表
Völkerball英語版
2006年
最愛なる全ての物へ
2009年
メイド・イン・ジャーマニー 1995-2011
2011年
ミュージックビデオ
イヒ・トゥー・ディア・ヴェー - YouTube
- YouTube
最愛なる全ての物へ』収録のシングル
  1. プッシー (ラムシュタインの曲)英語版
    リリース: 2009年9月18日
  2. イヒ・トゥー・ディア・ヴェー英語版
    リリース: 2010年2月5日
  3. 鮫 (ラムシュタインの曲)英語版
    リリース: 2010年5月28日
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最愛なる全ての物へドイツ語:Liebe ist für alle da)は、ドイツバンドであるラムシュタインの6枚目となるスタジオ・アルバム。公式ファンクラブ"LIFAD"はこのアルバムの頭文字を取ったものである。

概要

前作『ローゼンロート英語版』から約4年ぶりとなるアルバム。本作の収録に集中するために、バンドは2006年から約1年ほどの活動休止を宣言し、裏で制作を行った。

前々作、前作でハードコアな作風から離れつつあったが、今作で回帰を果たしている。

発売直前に楽曲がリークされる事態が発生した。その中にはアルバムに収録されなかった没曲が数曲あり、それらはのちにタイトルを変更して次作に収録されることとなった。

スペシャルエディション(日本盤未発売)はデザインが変更されているほか、アタッシュケースが付属されており、中には手錠ディルドが入っている[1]

日本盤の発売に伴い、前々作と前作の日本盤も同時発売となった。前々作は2005年にも日本盤が発売されているが、この再版ではジャケットデザインを原盤と同じに戻し、隠しトラックを再度収録している。

収録曲

作詞作曲はすべて「Rammstein」表記。邦題はユニバーサルミュージックジャパン公式より引用。
  1. Rammliedラムリート
    3曲目となるバンドの自己紹介曲。
  2. Ich tu dir wehイヒ・トゥー・ディア・ヴェー
    ミュージック・ビデオ(以下MV)がハードコアすぎたこと、シングルのブックレットにリヒャルトが女性の尻を叩く写真が掲載されていたことで、ドイツ家族・高齢者・婦人・青少年省英語版に検閲され、青少年に有害であると規制されることとなった[2]。そのため、MVは一時期アダルトサイトのVisit-Xにて公開された。
    2010年5月31日にケルン行政裁判所によって検閲が解除され、現在MVは閲覧可能となっているが、YouTubeに投稿されているMVには年齢制限が設けられている[3]
  3. Waidmanns Heilヴァイトマンツ ハイル
    タイトルはドイツにおける猟師の伝統的な挨拶である(詳細はWaidmannsheilを参照)。
  4. Haifisch
    メンバーの結束力をモチーフとした曲[4]
    歌詞に戯曲『三文オペラ』劇中歌「メッキー・メッサーのモリタート」からの引用が含まれている。
    MVは過去に撮影されたものが複数含まれる[注釈 1]が、アウトテイクではなく、本映像のために新録している。
  5. B********
    正式なタイトルは「Bückstabü」であり、これはバンドが考えた造語である[5]
  6. Frühling in Parisパリの春
    曲中のフランス語パートはシャンソンの1つ「水に流して」からの引用である。
  7. Wiener Blutウィーン気質
    フリッツル事件をモチーフとした曲[6]
    制作当初はこの曲が表題となる予定だったが、ファルコのアルバム『ウィーナー・ブラッド英語版』と題名が被ることを防ぐため、没になったとされている[7]
  8. Pussyプッシー
    セックスツーリズムをモチーフとした曲。
    歌詞は英語ドイツ語の混在である。この構成は前作収録の「Stirb nicht vor mir (DON'T DIE BEFORE I DO)(俺より先に逝くな)」と同じである。また、歌詞にフォルクスワーゲンが1990年代にアメリカで事業展開した際に打ち出した広告「Fahrvergnügen」が引用されている。
    MVではメンバーが性行為をする描写があるが、実際に行っているのは他人であり、顔をCGで合成している。イヒ・トゥー・ディア・ヴェーと同じく、ハードコアすぎるため、Visit-Xにて期間限定公開された。また、一般用のMVにはモザイクがかけられている。YouTubeには2025年4月現在投稿されていない。
    アルバムの日本盤発売に伴い、着うたフルでも配信されている[8]
    ライブでは男性器を模した噴射機から客席に向かってビールの泡を噴射するというパフォーマンスで知られている。
  9. Liebe ist für alle da最愛なる全ての物へ
  10. Mehrメア
  11. Roter Sand赤い砂
    口笛の部分はフラーケの妻によるもの。

以下はスペシャルエディション・日本盤収録のボーナス・トラック

  1. Führe michヒューレ・ミヒ
    映画『ニンフォマニアック』Vol.1劇中歌。
  2. Donaukinderドーナウキンダー
  3. Halt止まれ
  4. Roter Sand (Orchester Version)赤い砂(オーケストラ・ヴァージョン)
  5. Lieseリーゼ

参加ミュージシャン

ラムシュタイン

参考文献

脚注

注釈

  1. ^ 正確には「Du hast」「Sonne」「Keine Lust」「Amerika」「Ohne dich」のMVである。

出典

  1. ^ ディスクユニオン柏店のXでのポスト”. X (2024年12月30日). 2025年4月1日閲覧。
  2. ^ “Rammstein: "Liebe Ist Für Alle Da" wird verboten”. Laut.de. (2009年11月6日). http://www.laut.de/vorlaut/news/2009/11/06/23577/ 2025年4月1日閲覧。  {{cite news}}: |access-date=|date=の日付が不正です。 (説明)
  3. ^ VG Cologne, May 31, 2010 - 22 L 1899/09” (ドイツ語). Dejure.org (2010年5月31日). 2025年4月1日閲覧。
  4. ^ Rammstein - Haifisch (Official Making Of)”. Youtube.com (2015年7月31日). 2025年3月10日閲覧。
  5. ^ Metal Hammer podcast”. Metalhammer.co.uk. 2009年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2025年3月10日閲覧。
  6. ^ "Außer uns will ja keiner mehr böse sein"”. spiegel (2009年10月15日). 2025年4月1日閲覧。
  7. ^ 10 Fakten zu Rammsteins LIEBE IST FÜR ALLE DA”. メタルハマー英語版 (2014年10月16日). 2025年4月1日閲覧。
  8. ^ ニュー・アルバム『最愛なる全ての物へ』から、「プッシー」着うたフル(R)本日発売!”. ユニバーサルミュージックジャパン (2009年12月16日). 2025年4月1日閲覧。

外部リンク




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