最初の暴力事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 15:10 UTC 版)
「メアリー・ベル事件」の記事における「最初の暴力事件」の解説
1968年5月11日の土曜日、スコッツウッドにある聖マーガレット街道(St. Margaret's Road)付近で、3歳の男の子が血を流しながら放心状態で彷徨っていた。その子は警察に対し、現在は使われていない防空壕の上で、メアリー・ベルとノーマ・ベルの2人と一緒に遊んでいたところ、2人のうちの一人(どちらなのかは不明)に、屋根から地面まで7フィート(約2.1メートル)の高さから突き落とされ、頭に深刻な裂傷を負わされた、と告げた。さらにこの日の夕方、ある3人の少女の両親が警察に通報した。砂場で遊んでいた娘たちを、メアリーとノーマの2人が絞め殺そうとした、という訴えであった。 その日の夜、メアリーとノーマの2人はこの事件について事情聴取を受けた。防空壕での件については、2人とも、「男の子が倒れ、その頭の傷から大量に出血しているのを発見しただけ」と言い、一切の過失責任を否定した。砂場で遊んでいた3人の少女が絞殺されそうになった件についても、メアリーはこの事件について「全く知らない」と否定した。一方、ノーマはメアリーが少女たち一人一人の"喉を絞め上げよう"としたことは認めたうえで、以下のように語った。 「メアリーは少女の一人の前に立って、こう言ったのよ。『人の首を絞めたらどうなるの?死ぬのかしら?』、そのあとにメアリーはその娘の喉を掴んだの。その娘の顔は青ざめていったわ。私はメアリーに止めるよう言ったけど、彼女は聞かなかったわ。それからメアリーはポウリーン(Pauline)の喉に手を回したの。ポウリーンの顔も同じように青ざめていったわ。もう1人、スーザン・コーニッシュ(Susan Cornish)がやってきたんだけど、メアリーはスーザンの首も絞めようとしたのよ」 警察は、この事件とメアリーの凶暴な性質を地元当局に正式に通知したが、メアリーもノーマもまだ幼いゆえに訓戒を受けたのみであり、それ以上の措置が取られることは無かった。
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