曲の特徴・構成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 16:02 UTC 版)
「弦楽五重奏曲 (ブルックナー)」の記事における「曲の特徴・構成」の解説
演奏時間が長いこと、また、「ブルックナー休止」や長大なクレッシェンドなど、ブルックナーの交響曲に見られる特徴が顕著であり、ブルックナーの個性が強く表された曲である。交響曲やオルガン曲の作曲家らしく、この弦楽五重奏曲は時に室内楽の範疇をこえてよく鳴る響きを聴かせる。 第1楽章 Gemäßigt(中庸の速度で) ソナタ形式。第3主題まで用いられる。 第2楽章 Scherzo. Schnell(スケルツォ。速く) 作曲当初は、このスケルツォと次のアダージョと逆の配置だった。 第3楽章 Adagio(アダージョ) チェロやヴィオラによる長い旋律など、ブルックナーの緩徐楽章の特徴がよく示される。 第4楽章 Finale. Lebhaft bewegt(終曲。活き活きと動きを持って) 非常に複雑な構成を持ち、第2主題の提示後は対位法的な書法が見られる。最後は序奏主題が再現されヘ長調のコーダで終わるところなどは、いかにもブルックナーらしい書法である。
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