時刻との対応
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 15:43 UTC 版)
各時辰のおよそ2時間の始まる時刻を初刻(しょこく)、中間を正刻(せいこく・しょうこく)と呼ぶ。1日の始まりの0時は、十二支の第1である子の正刻となる。つまり、1時間早い23時が子の初刻で、子の刻の始まりである。子の正刻つまり0時を正子、午の正刻つまり12時を正午と呼ぶ。 日本では各正刻に鐘を鳴らした。その回数は、正子・正午には9回で、それから時辰ごとに1回ずつ減る。そのことから、子の正刻から順に「九つ」「八つ」……と呼んだ。 時報を「9」回の鳴鐘から始めるのは、陰陽師が暦とともに時間も管理していたことに由来する。陰陽道では奇数を縁起のよい陽の数とし、その極値が9であることによる。以降、次の時辰は本来の考え方では、9を2つ重ねて18、さら次は3つ重ねて27とするが、これでは数が大きすぎるため、鳴鐘は十の桁を省略して8、7としている。それゆえ結果的に鳴鐘は9から1つずつ減っていくように見える形となっている。 2時間おきでは不便なため、半刻(1時間)後を、丑の初刻から順に「九つ半」「八つ半」……と呼んだ。いずれも、12時間後に同じ呼び名の時刻が来るため、区別するためには「夜九つ」「昼九つ」などと呼んだ。「おやつ」の語源の「(昼)八つ」は不定時法下では変動するが、およそ14時である。
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