春 (マネ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/30 14:41 UTC 版)
フランス語: Le Printemps | |
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作者 | エドゥアール・マネ |
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製作年 | 1881年 |
種類 | 油彩 |
寸法 | 74 cm × 51.5 cm (29 in × 20.3 in) |
所蔵 | J・ポール・ゲティ美術館、ロサンゼルス |
『春』(はる、フランス語: Le Printemps)は、エドゥアール・マネが1881年に制作した絵画。モデルとなった女性の名から『ジャンヌ (Jeanne)』と称されることもある[1]。1882年にサロン・ド・パリで初公開され、マネのサロンにおけるキャリアの最高にして最後の成功作と評されることになった[1]。描かれているのは、パリで活動していた女優ジャンヌ・ドマルシーで、花柄のドレスをまとい、日傘を持ってボンネットを被っており、背景には若葉の繁みと青空が描かれ、春を具体的に表象している。この作品は、カラー印刷によって出版物に掲載された最初の美術作品となった[2]。
背景
『春』は、シックなパリの女性をモデルに、四季それぞれの寓意画を4枚組で制作するという企画の最初の1枚として描かれた。これは、マネの友人であったアントナン・プルーストの、当時の理想的な女性、ファッション、美意識によって、四季を人格化させる、という着想に端を発したものであった。この連作は完結することなく、1年後にマネが死去したことで、2作目の『秋』が完成したところまでで終わった[3]。
オークション
2014年11月、J・ポール・ゲティ美術館は、この作品を6500万ドル以上の価格で落札し、それまでにマネの作品に付けられた最高値であった2010年の『パレットを持つ自画像 (Autoportrait à la palette)』の3320万ドルという記録を更新した[4]。
脚注
- ^ a b “Jeanne (Spring) (Getty Museum)”. The J. Paul Getty in Los Angeles. 2017年6月26日閲覧。
- ^ “Edouard Manet (1832-1883) , Le Printemps”. christies.com. 2017年6月26日閲覧。
- ^ Craig Nakano (2014年11月5日). “Getty breaks record with $65.1-million purchase of Manet's 'Spring'”. Los Angeles Times 2017年6月26日閲覧。
- ^ “Édouard Manet’s Spring Now at the Getty Museum”. getty.edu (2014年11月25日). 2017年6月26日閲覧。
関連項目
「春 (マネ)」の例文・使い方・用例・文例
- 暖かい日ざしが春の訪れを告げています
- 冬は去り,春が来た
- 日本に来るまでは,春と秋の違いすら知らなかった
- 春の息吹を感じる
- 春になると木々は芽を出し始める
- 春は変化の時だ
- 春の訪れ
- 春には数え切れないほどの花が野原全体を覆った
- 春分
- 春のそよ風が私の上気した顔をなでた
- 私は春のそよ風を感じた
- 毎年春にその川は氾濫して畑を水浸しにする
- リンゴの木は春に花が咲く
- きょうのように晴れてすがすがしい春の朝が好きです
- その詩には「春の歌」という題がついている
- 春になって空が青々としている
- 春の終わり頃に
- 春には日が長くなる
- 春物の靴が数種類,来週入荷する予定だ
- それで彼は過ぎ去った青春時代を思い出した
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