春画と男色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 07:34 UTC 版)
江戸時代の春画3,500点を分析した調査によると、女性同士の性行為を描いた作品は全体の1%以下、男性同士は全体の3%であった。性的興奮を掻き立てるために作られた春画や春本では、若い女性(妾や女郎)だけではなく少年(若衆)や異性装男性(女形)などが取り上げられており、いくつかの作品においては、女郎と若衆を多くはべらす状況を「贅沢」と表現している。同様に女性達も若衆や女形の両方に対しても惹かれていたとされ、これらの若い男性の中には男女の両方に対して興味を示してた者もいたと考えられている。このため男色を行なう人物や若い男性の中には現代における両性愛者がいたと考えられる。純粋な男性同性愛者は「女嫌い」と呼ばれていたが、この言葉は男性に対する魅力を選んだ人を指すよりも女性に対して嫌悪感を示す意味合いが強いとされる。
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