星座の変更
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/17 03:09 UTC 版)
『ウラノメトリア』以降にもいくつかの星座が作られ、それらにも新たにバイエル符号が付けられた。 18世紀のフランスの天文学者ニコラ・ルイ・ド・ラカーユは、アルゴ座の領域を再設定し、バイエル符号を独自に振り直した。その後、1922年にIAUによってアルゴ座がとも座・ほ座・りゅうこつ座の3つに分割された際も、このバイエル符号が星座名の変更のみでそのまま移行された。たとえば、アルゴ座α星・β星はりゅうこつ座α星・β星、アルゴ座γ星はほ座γ星となった。そのため、これらの3星座のバイエル符号は欠番だらけで、たとえばほ座にはα星とβ星がなく、とも座にはα星からε星までが全てない。 バイエルの時代、星座の境目ははっきりと決まっておらず、境界付近の星には双方の星座に重複してバイエル符号が付けられていたものもあった(必ずしもバイエルが付けたものではない)。1922年にIAUが88星座を定めたのを受けて、1928年にウジェーヌ・デルポルトが星座の境界線を厳格に定めたときに、そうした星もどちらか1つの星座に属することとなった。このとき、重複したバイエル符号の片方が廃止された。以下の表では、ペガスス座δ星やぎょしゃ座γ星が該当する。 固有名現在使われる符号廃止された符号アルフェラッツ アンドロメダ座α星 ペガスス座δ星 ネンブス アンドロメダ座51番星 ペルセウス座υ星 エルナト おうし座β星 ぎょしゃ座γ星 おうし座g星[要出典] くじら座g星[要出典] バサニスムス さそり座G星 ぼうえんきょう座γ星[要出典] さそり座H星 じょうぎ座β星[要出典] さそり座N星 じょうぎ座α星[要出典] ブラキウム てんびん座σ星 さそり座γ星
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