明治・大正期の調査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 10:37 UTC 版)
「八丈小島のマレー糸状虫症」の記事における「明治・大正期の調査」の解説
日本で初めてフィラリア虫が確認されたのは1876年(明治9年)のことで、お雇い外国人として東京医学校(現・東京大学医学部)に招かれたドイツ人内科医のエルヴィン・フォン・ベルツ(独: Erwin von Bälz)が、来日したその年に日本人患者の血液中からミクロフィラリアを発見したのが最初である。ただし、1876年の時点でのフィラリアに関する知見は、前述したように研究の途上であり、八丈小島で最初に調査が始まった明治後期から大正初期の頃は、ミクロフィラリアと象皮病との関連性について日本国内の医学界での見解は完全には定まっておらず、1927年に新種記載されたマレー糸状虫に至っては、その存在すら知られていなかった。なお、八丈小島以外の伊豆諸島にもかつてフィラリア症は存在しており、少数ながら新島、八丈島、青ヶ島にはバンクロフト糸状虫が存在した。
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