明智駅_(岐阜県可児市)とは? わかりやすく解説

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明智駅 (岐阜県可児市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/08 13:49 UTC 版)

明智駅
駅舎(2023年3月)
あけち
AKECHI
HM06 新可児 (3.5 km)
(1.6 km) 顔戸 HM08
所在地 岐阜県可児市平貝戸26番地4
駅番号 HM  07 
所属事業者 名古屋鉄道
所属路線 広見線
キロ程 18.4 km(犬山起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
455人/日(降車客含まず)
-2019年-
乗降人員
-統計年度-
913人/日
-2019年-
開業年月日 1920年大正9年)8月21日
備考 * 無人駅自動券売機 有)
駅集中管理システム未導入
管理駅:犬山

(2.3km) 兼山口


キロ程:0.0km(明智起点)
廃止年月日:2001年平成13年)10月1日
テンプレートを表示

明智駅(あけちえき)は、岐阜県可児市平貝戸川田にある名古屋鉄道広見線である。駅番号はHM07

概要

2023年3月の改正までは名鉄広見線の単線区間で唯一行き違い設備を有する駅であった。改正後は当駅より御嵩方面は行き違い設備がなく、終点の御嵩駅も単線のため、1列車しか入線できなくなっている。

新可児駅を境界とする系統分離前は、当駅で折り返す列車もあった(犬山方面からの明智行き(4両)→当駅始発の御嵩行き(2両)に接続、またはその逆)顔戸駅・御嵩口駅のホームが2両分しかないためと思われる。

可児市の外れにあるが、可児川の対岸にある可児郡御嵩町伏見の玄関口でもある。また駅前より八百津線の代替である可児市兼山町加茂郡八百津町方面へ向かうバス(YAOバス)が1時間1本程度発車している。

2001年平成13年)までは八百津線が当駅で分岐していた。廃止時点で八百津線にも行き違い設備がなく、当駅からは1列車しか入線できなかった。

2005年(平成17年)までは新可児駅との間に学校前駅があり、日中は新可児 - 御嵩間の折り返し列車のみが停車していた。

なお、当駅ではmanacaが使用できない。

歴史

駅構造

駅舎は三角屋根の木造で開業当初のもの[6]。出札窓口と待合室を有する。

1面1線ホームを有する地上駅。かつては1番線(旧八百津線)と3番線(新可児方面)が存在し、2面3線ホームを有していた[5]。1番線と3番線が廃止されたので、現在は全列車が旧2番線から発車する。木造平屋の駅舎とホームは構内踏切で繋がっていたが、構内の単線化に際して1番線と3番線への線路が剥がされ、構内踏切は廃止された。ホームは4両編成に対応しているが現在は2両編成のみ入線し、ホーム新可児寄りに停車する。

のりば

路線 方向 行先
HM 広見線
(新可児〜御嵩)[7]
下り 御嵩ゆき[8]
上り 新可児ゆき[8]

駅集中管理システム未導入の終日無人駅。切符は新設された自動券売機(1台、タッチパネル式で片道普通乗車券のみ購入可能。manaca非対応。故障時などに使うインターホンは犬山駅につながる)で購入する。普通乗車券以外(manaca・定期券など)を利用して犬山方面へ向かう乗客のために、乗車駅証明書も無料で発行できる。ワンマン運転に際して、御嵩駅などと同様なバックミラーや乗車位置の案内も最近設置された。無人駅であるため、ワンマン列車においては後ろの車両の扉と前の車両の中央の扉を締切としていたが、2023年10月現在、御嵩行きのワンマン列車については扉を全て開けるようになった。なお、車内放送では乗車券類は運転士に渡し、先頭車両最前部扉から下車するよう案内してはいるものの、却って駅の出口から遠くなることからかそれ以外の扉から下車する旅客が多いため、駅の出口に乗車券回収箱を備えている。

配線図

明智駅 構内配線略図(2023年)

新可児方面

御嵩方面
凡例
出典:[5]


明智駅 構内配線略図(2009年)

新可児方面

御嵩方面
凡例
出典:2面3線時代末期[9]


明智駅 構内配線略図(1993年)
↑ 八百津方面

新可児・犬山・
新名古屋方面

御嵩方面
凡例
出典:八百津線営業時代[10]


利用状況

  • 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は924人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中233位、広見線(11駅)中8位であった[11]
  • 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は2,219人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中164位、広見線・八百津線(16駅)中6位であった[12]

『岐阜県統計書』『可児市の統計』各号によると、一日平均乗車人員および一日平均乗降人員の推移は以下の通りである。

一日平均乗車・乗降人員の推移
乗車人員 乗降人員 備考
総数 定期
1920(大正09)年度 53 [13]
1921(大正10)年度 98 [14]
1922(大正11)年度 127 [15]
1923(大正12)年度 99 [16]
1924(大正13)年度 92 [17]
1925(大正14)年度 77 [18]
1926(大正15)年度 71 期間は9月23日 - 翌年3月末[19]
1927(昭和02)年度 86 [20]
1928(昭和03)年度 101 [21]
1929(昭和04)年度 78 [22]
1930(昭和05)年度 71 [23]
1931(昭和06)年度 57 [24]
1932(昭和07)年度 53 [25]
1933(昭和08)年度 64 [26]
1934(昭和09)年度 58 [27]
1935(昭和10)年度 61 [28]
1936(昭和11)年度
1937(昭和12)年度
1938(昭和13)年度
1939(昭和14)年度
1940(昭和15)年度
1941(昭和16)年度
1942(昭和17)年度
1943(昭和18)年度
1944(昭和19)年度
1945(昭和20)年度
1946(昭和21)年度
1947(昭和22)年度
1948(昭和23)年度
1949(昭和24)年度
1950(昭和25)年度
1951(昭和26)年度
1952(昭和27)年度
1953(昭和28)年度
1954(昭和29)年度
1955(昭和30)年度 674 [29]
1956(昭和31)年度 808 [30]
1957(昭和32)年度 830 [31]
1958(昭和33)年度 841 [32]
1959(昭和34)年度 844 [33]
1960(昭和35)年度 792 [34]
1961(昭和36)年度 768 531 [35]
1962(昭和37)年度 780 562 [35]
1963(昭和38)年度 771 578 [35]
1964(昭和39)年度 775 607 [35]
1965(昭和40)年度 824 636 [35]
1966(昭和41)年度 827 654 [35]
1967(昭和42)年度 848 673 [35]
1968(昭和43)年度 831 662 [35]
1969(昭和44)年度 828 657 [35]
1970(昭和45)年度 836 656 [35]
1971(昭和46)年度 800 618 [35]
1972(昭和47)年度 801 617 [35]
1973(昭和48)年度 896 689 [35]
1974(昭和49)年度 1061 858 [35]
1975(昭和50)年度 1155 953 [35]
1976(昭和51)年度 1168 981 [35]
1977(昭和52)年度 1124 939 [35]
1978(昭和53)年度 1110 928 [35]
1979(昭和54)年度 1085 905 [35]
1980(昭和55)年度 1066 883 [35]
1981(昭和56)年度 1033 858 [35]
1982(昭和57)年度 956 782 [35]
1983(昭和58)年度 857 698 [36]
1984(昭和59)年度 843 701 [36]
1985(昭和60)年度 960 807 [36]
1986(昭和61)年度 951 799 [36]
1987(昭和62)年度 959 813 [36]
1988(昭和63)年度 1001 839 [37]
1989(平成元)年度 1092 923 [37]
1990(平成02)年度 1129 957 [37]
1991(平成03)年度 1123 949 [37]
1992(平成04)年度 1107 930 [37]
1993(平成05)年度 1076 902 [38]
1994(平成06)年度 1004 831 [38]
1995(平成07)年度 971 773 [38]
1996(平成08)年度 920 745 [38]
1997(平成09)年度 884 710 [38]
1998(平成10)年度 821 657 1642 [39]
1999(平成11)年度 765 621 1530 [39]
2000(平成12)年度 700 569 1405 [39]
2001(平成13)年度 866 695 1767 [39]
2002(平成14)年度 833 676 1677 [39]
2003(平成15)年度 739 602 1490 [40]
2004(平成16)年度 688 563 1382 [40]
2005(平成17)年度 641 527 1289 [40]
2006(平成18)年度 599 487 1201 [40]
2007(平成19)年度 607 499 1217 [40]
2008(平成20)年度 590 493 1185 [41]
2009(平成21)年度 543 461 1093 [41]
2010(平成22)年度 500 420 1006 [41]
2011(平成23)年度 471 394 946 [42]
2012(平成24)年度 483 407 968 [42]
2013(平成25)年度 460 388 924 [42]
2014(平成26)年度 417 347 837 [42]
2015(平成27)年度 425 354 853 [42]
2016(平成28)年度 428 353 860 [43]
2017(平成29)年度 447 372 897 [43]
2018(平成30)年度 467 388 937 [43]
2019(令和元)年度 455 377 913 [43]
2020(令和02)年度 333 282 667 [43]

駅周辺

周辺は住宅地である。駅から南に少し離れた国道21号可児御嵩バイパス)近辺に大型店舗がある。

バス路線

バスロータリー
御嵩町コミュニティバス
  • ふれあい予約バス(ふしみ線)
    • 1時間間隔で1日9便運行。土曜・日曜(休日)・祝日運休。利用30分前までの予約が必要。
Kバス
YAOバス
  • 平日の通学時間帯のバスのみ八百津高校経由又は八百津高校発着。八百津高校経由八百津町ファミリーセンター前行き及び八百津高校行きは朝、八百津高校発は夕方のみの運行。
  • 明智駅 - 城戸坂 - 兼山ダム - 八百津高校・八百津町ファミリーセンター前

隣の駅

現存区間

名古屋鉄道
HM 広見線(新可児〜御嵩)
新可児駅 (HM06) - 明智駅 (HM07) - 顔戸駅 (HM08)

廃止区間

名古屋鉄道
八百津線
明智駅 - 兼山口駅

脚注

注釈

  1. ^ 可児町の動きに対し、当時明智光秀ゆかりの地の座を争っていた明智町(現・恵那市明智町)の町長が可児町役場に訪れ、明智駅への改名に抗議したという[2]

出典

  1. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、340頁。 
  2. ^ a b “明智光秀の出生地は「可児」 熊本の旧家から古文書見付かる ゆかりの地論争に波紋呼ぶか 可児市、明智町、美山町 3市町の周辺リポート 郷土史家 本腰入れて行政も調査を”、中日新聞、1994年9月11日朝刊〔岐阜版〕
  3. ^ 「私鉄年表」『私鉄車両編成表 -全国版- 83年版』ジェー・アール・アール、1983年3月20日、140頁。 
  4. ^ 寺田裕一『改訂新版 データブック日本の私鉄』ネコ・パブリッシング、2013年、258頁。ISBN 978-4777013364 
  5. ^ a b c 一部の駅における列車発着ホームの変更について)” (PDF)、名古屋鉄道(ウェイバックマシンによるアーカイブ。2023年3月6日取得)、2023年3月6日閲覧。
  6. ^ 名古屋鉄道株式会社(編)『この駅この町 沿線散歩・名鉄100駅』名古屋鉄道広報宣伝部、1986年、77頁。 
  7. ^ 明智駅 - 電車のご利用案内、2019年3月23日閲覧
  8. ^ a b 明智(HM07)(あけち) 路線一覧”. 名古屋鉄道. 2021年10月3日閲覧。
  9. ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
  10. ^ 宮脇俊三原田勝正 『東京・横浜・千葉・名古屋の私鉄 (JR・私鉄全線各駅停車)』、小学館、1993年、ISBN 978-4093954112
  11. ^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編)『名鉄120年:近20年のあゆみ』名古屋鉄道、2014年、160-162頁。 
  12. ^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編)『名古屋鉄道百年史』名古屋鉄道、1994年、651-653頁。 
  13. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正9年』、岐阜県、1922年、20 交通及運輸
  14. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正10年』、岐阜県、1923年、20 交通及運輸
  15. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正11年』、岐阜県、1924年、20 交通及運輸
  16. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正12年』、岐阜県、1925年、5 交通及運輸
  17. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正13年』、岐阜県、1926年、5 交通及運輸
  18. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 大正14年』、岐阜県、1927年、5 交通及運輸
  19. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和元年』、岐阜県、1928年、5 交通及運輸
  20. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和2年』、岐阜県、1929年、5 交通及運輸
  21. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和3年』、岐阜県、1930年、5 交通及運輸
  22. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和4年』、岐阜県、1931年、5 交通及運輸
  23. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和5年』、岐阜県、1932年、5 交通及運輸
  24. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和6年』、岐阜県、1933年、5 交通及運輸
  25. ^ 岐阜県知事官房統計係(編)『岐阜県統計書 昭和7年』、岐阜県、1934年、5 交通及運輸
  26. ^ 岐阜県知事総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和8年』、岐阜県、1935年、5 交通及運輸
  27. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和9年』、岐阜県、1936年、5 交通及運輸
  28. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和10年』、岐阜県、1937年、5 交通及運輸
  29. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和30年』、岐阜県、1957年、10 運輸・通信
  30. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和31年』、岐阜県、1958年、11 運輸・通信
  31. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和32年』、岐阜県、1959年、12 運輸・通信
  32. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和33年』、岐阜県、1960年、12 運輸・通信
  33. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和34年』、岐阜県、1961年、12 運輸・通信
  34. ^ 岐阜県総務部統計課(編)『岐阜県統計書 昭和35年』、岐阜県、1962年、12 運輸・通信
  35. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 可児市企画調整課(編)『可児市の統計 昭和58年版』、可児市、1984年、55頁
  36. ^ a b c d e 可児市企画調整課(編)『可児市の統計 昭和63年版』、可児市、1989年、39頁
  37. ^ a b c d e 可児市企画調整課(編)『可児市の統計 平成5年度版』、可児市、1994年、39頁
  38. ^ a b c d e 可児市総務部企画調整課(編)『可児市の統計 平成10年版』、可児市、1999年、59頁
  39. ^ a b c d e 可児市企画部総合政策課(編)『可児市の統計 平成15年版』、可児市、2004年、59頁
  40. ^ a b c d e 可児市企画部総合政策課(編)『可児市の統計 平成20年版』、可児市、2009年、63頁
  41. ^ a b c 可児市企画経済部総合政策課(編)『可児市の統計 平成25年版』、可児市、2013年、52頁
  42. ^ a b c d e 可児市企画経済部総合政策課(編)『可児市の統計 平成28年版』、可児市、2017年、51頁
  43. ^ a b c d e 可児市企画経済部総合政策課(編)『可児市の統計 令和3年版』、可児市、2022年、49頁

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外部リンク




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