旭川ライブジャムとは? わかりやすく解説

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旭川ライブジャム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/06 02:05 UTC 版)

旭川ライブジャム(あさひかわライブジャム)は、北海道旭川市1986年より不定期に開催されている音楽イベント2015年には花火大会も開催された。

概要

1986年にカムイスキーリンクスで初開催[1]、当初は「旭川ミュージックフェスティバル カムイLIVE JAM'86 in ASAHIKAWA」として開催[2]

「旭川は北海道第二の都市にも関わらず一流歌手のコンサートが殆ど開催されない、自分たちの手で呼べないか」との思いや町おこしの一助となる事を狙い旭川市内の若者有志により企画され[3]、初年度はレイ・チャールズ・オーケストラやニューヨーク・ジャズ・オーケストラなどジャズ系の出演者が多く[2]、ジャズ・フェスティバルの色彩の強いイベントだった。

1987年より開催地を旭川市江丹別の「若者の郷」に移す。ボランティア組織「ライブジャム倶楽部」が運営や宣伝を担い[3]、以後は地元・旭川出身の安全地帯を始めとしてロック・ポップス系の出演者も多くなり、夏の野外音楽イベントとして定着した。1998年からは場所を、当時再開発中だった北彩都あさひかわ内の宮前球場跡地特設ステージへと移した[4]。1990年代にはNHK-FMでのラジオ特番や、衛星第2放送でのテレビ特番も編成されていた[5][6]

しかし2000年代に入ると、会場確保が困難なことや天候に左右されない開催を求め市内の旭川大雪アリーナ旭川市民文化会館など屋内での開催となる[7]。またこの頃から開催時期が不定になり、2003年度は屋外開催の再開を検討するも出演者の日程調整が難航し2003年中の開催を断念し翌3月に繰り下げて屋内開催とした[7]

2004年8月からはサンタプレゼントパークでの屋外開催に戻るも若手バンドを中心とした出演陣となり[8]、2007年まで同様の形で続いたが、2009年1月17-18日に道の駅あさひかわ(旭川地場産業振興センター大展示場)で開かれた「ASAHIKAWA LIVE JAM SHOW CASE 2009」を最後に[9]、一時開催が途絶えた。

その後、2014年開催の「旭川北彩都花火大会」を引き継ぐ形で、2015年8月8日サンタプレゼントパークにて「旭川ライブジャム花火大会2015」が開催され、6年ぶりに「旭川ライブジャム」の名称が復活してのライブイベントが行われた[10][11]。しかしこの「花火大会」を最後に、再び開催が途絶えている。

過去の主な出演者

  • レイ・チャールズ&オーケストラ[3]バブルガム・ブラザーズ、ルー・ドナルドソン・カルテット フィーチャリング寒川俊彦、佐藤允彦トリオ ゲスト峰厚介・伊藤君子、金子晴美with佐山雅弘グループ、大友・楠本クインテット ゲスト初山博・福村博、スターダストレビュー、司会:藤村俊二・宇佐江りえ(1986年8月3日 カムイスキーリンクス)[2]
  • スタイリスティックス、ネヴィル・ブラザーズ+ドクター・ジョン、柳ジョージ、高橋達也と東京ユニオン+大野えり[12]、サリナ・ジョーンズ、THE SQUARE、テレンス・ブランチャード〜ドナルド・ハリソンクインテット(1987年7月26日 江丹別若者の郷)[13]
  • 松岡直也ARB、ハイ・ファイ・セット、アビー・リンカーンカルテット、コーネル・デュプリーSUPER BANDフィーチャリングリチャード・ティー トシヒコ・カンカワ、マーカス・ミラー&ザ・ジャマイカ・ボーイズ、渡辺貞夫(1988年7月31日 江丹別若者の郷)[14]
  • スリー・ディグリーズ、マイティ・クラウズ・オブ・ジョイ、マリーン、SHOW-YA、大橋純子(1989年7月30日 江丹別若者の郷)[15]
  • J-WALK、日野皓正&ブルーストラックバンド[16]、RHINOCEROS、鈴木聖美、T-SQUARE[17](1990年7月29日江丹別若者の郷[18]
    • T-SQUAREのライブ映像は、DVD『LIVE“NATURAL”』に収録されている。
  • B.B.キング、ジャッキー・マクリーン、KAN、鈴木雅之、バブルガム・ブラザーズ、ダーティー・ダズン・ブラス・バンド、ジョアン・ブラッキーン・カルテット(1991年7月28日江丹別若者の郷)[19]
  • Band of Pleasure(カール・アンダーソン、デイヴィッド・T・ウォーカー、山岸潤史ほか)、小野リサ、What is HIP?、epo[20](1992年8月9日江丹別若者の郷予定、台風10号低気圧に伴い中止[21]
  • 中村あゆみ中西圭三アン・ルイスゴンチチ東京スカパラダイスオーケストラ(1993年8月1日江丹別若者の郷)[22]
  • 小比類巻かほるオルケスタ・デ・ラ・ルスクール&ザ・ギャング杏子ORIGINAL LOVE[23]三喜屋・野村モーター's BAND(1994年7月31日江丹別若者の郷)[24]
  • 中西圭三、バブルガム・ブラザーズ、鈴木聖美、上田正樹、谷村有美[3]、司会:赤坂泰彦[25](1995年7月30日[3]) - 第10回を記念し過去の出演者リストからファン投票上位の歌手を中心に選定[3]
  • OYSTERS、パンベリ・スティール・オーケストラ、スターダストレビュー、森川美穂、宇崎竜童&RUコネクションwith井上堯之、高中正義(1996年8月11日江丹別若者の郷)[26]
    • スターダストレビューのライブ映像は、DVD『年めくり30年30曲』に1曲のみ収録されている。
  • Eins:Vier熱帯JAZZ楽団、4.P.M、MOON CHILDSALT&SUGARTOSHI加山雄三 with HYPER LAUNCHERS(1997年8月10日江丹別若者の郷)[27]
  • 玉置浩二(1998年7月18日 北彩都あさひかわ宮前球場跡地特設ステージ[28]
  •  pelo、恋愛信号、favorite blue、the brilliant green、SURFACE(1999年7月31日 北彩都あさひかわ特設ステージ)[29]
  • 玉置浩二(2000年10月15日大雪アリーナ)[30]
  • つのだひろ、三原綱木、加橋かつみ(2001年9月24日大雪アリーナ)[31]
  • コブクロ、花*花、杉田二郎、市井紗耶香in CUBIC-CROSS[32]、Song For Memories(鈴木康博・山本潤子・細坪基佳)(2002年9月1日大雪アリーナ)[33]
  • 角松敏生スガシカオキンモクセイ2004年3月28日 旭川市民文化会館)[34][35]
  • THE NEUTRAL[36]、マスラヲコミッショナー、riddim sauntnv、SQUEEZE!!(2004年8月8日サンタプレゼントパーク)[8]
  • 近藤房之助野狐禅[37]雷鼓(2005年7月31日サンタプレゼントパーク)[38]
  • ひのき屋(2006年7月30日サンタプレゼントパーク)[39]
  • Japan AOR Members、野狐禅(2007年7月29日サンタプレゼントパーク)[40]
  • SunSet Swish[41]、ナナイロマン、THE GOOD TERMS、RADICALS(2009年1月17-18日 旭川地場産センター・CASINO DRIVE)[9]
  • SEAMOTRIPLANEサンプラザ中野くんBELLRING少女ハートLOVERSSOULEverZOne佐藤広大、司会:DJ龍太(2015年8月8日サンタプレゼントパーク)[42]

脚注

  1. ^ 昭和61年 旭山動物園ヒストリー
  2. ^ a b c 第1回旭川ミュージックフェスティバル カムイLIVE JAM'86 in ASAHIKAWA - 北海道新聞1986年6月14日朝刊20面
  3. ^ a b c d e f 10回目迎える旭川ライブジャム若者パワーで沸かせよう来月30日開催 - 北海道新聞1995年6月24日夕刊札幌市内版11面
  4. ^ 旭川ライブジャム98玉置さん初出演へ - 北海道新聞1998年5月7日朝刊25面旭川上川版
  5. ^ 26日のテレビNHK衛星第2 0.30旭川ライブジャム'93 - 北海道新聞1993年8月25日朝刊8面
  6. ^ NHK衛星第2 0.30旭川ライブジャム'95 - 北海道新聞1995年8月30日朝刊32面
  7. ^ a b ライブジャム今回も屋内で3月市民文化会館-北海道新聞2004年1月29日朝刊旭川上川版20面
  8. ^ a b 来月8日旭川でバンド競演やっぱり野外夏のライブ原点へ5年ぶり復活 - 北海道新聞2004年7月27日朝刊旭川上川版25面
  9. ^ a b 熱い音楽楽しんで旭川で17、18日ライブジャム-北海道新聞2009年1月14日朝刊21面旭川上川版
  10. ^ 旭川ライブジャム花火大会2015 じゃらんnet
  11. ^ 夏まつりのシーズン到来20日から上川神社例大祭-北海道新聞2015年7月17日朝刊旭川上川版30面
  12. ^ 連続9時間ジャズ熱く - 北海道新聞1987年7月27日朝刊21面
  13. ^ 第2回旭川ミュージックフェスティバルASAHIKAWA LIVE JAM'87 - 北海道新聞1987年7月16日朝刊6面
  14. ^ 第3回旭川ミュージックフェスティバルLIVE JAM 88 - 北海道新聞1988年7月29日朝刊9面
  15. ^ 7月の旭川ライブ・ジャム'89スリー・ディグリーズが出演-北海道新聞1989年4月15日
  16. ^ FM NHK-FM 10.00旭川ミュージックフェスティバル'90 - 北海道新聞1990年8月11日夕刊12面
  17. ^ FM NHK-FM 10.00旭川ミュージックフェスティバル'90 - 北海道新聞1990年8月18日夕刊12面
  18. ^ 夏だ祭りだ - 北海道新聞1990年7月22日
  19. ^ NHKFM週間番組17日土-北海道新聞1991年8月9日
  20. ^ デビッド・T・ウォーカー出演旭川ライブジャム - 北海道新聞1992年6月27日夕刊12面
  21. ^ 雨で各地の行事中止- 北海道新聞1992年8月10日朝刊19面札幌近郊版
  22. ^ あすから入場券発売旭川ライブジャム-北海道新聞1993年5月8日夕刊12面
  23. ^ チケットあす発売旭川ライブジャム - 北海道新聞1994年6月21日夕刊12面
  24. ^ 旭川ライブジャム94新たに野村義男ら出演ノーギャラで実行委感激 - 北海道新聞1994年7月2日朝刊旭川上川版26面
  25. ^ 1万人全開ライブ会場は旭川の大自然 - 北海道新聞1995年7月31日朝刊3面
  26. ^ きょうライブジャム96 - 北海道新聞1996年8月11日朝刊旭川上川版26面
  27. ^ 来月10日TOSHI新たに参加旭川ライブジャム97-北海道新聞1997年7月1日朝刊26面
  28. ^ 旭川ライブジャム98玉置さん初出演へ - 北海道新聞1998年5月7日朝刊旭川上川版25面
  29. ^ 盛夏に集う歓声が響く競演に酔う旭川でライブジャム-北海道新聞1999年8月1日朝刊旭川上川版26面
  30. ^ 玉置浩二さん熱唱初の屋内開催に5000人 - 北海道新聞2000年10月16日夕刊9面旭川上川版
  31. ^ 豪華共演に市民酔うライブジャムアマバンド大会も旭川 - 北海道新聞2001年9月25日朝刊旭川上川版24面
  32. ^ 立ち見席 旭川ライブジャム2002 - 北海道新聞2002年9月6日朝刊旭川上川版33面
  33. ^ 旭川ライブジャム今年はフォークで多彩に- 北海道新聞2002年6月21日朝刊29面
  34. ^ 澄んだ歌声息あった演奏ライブジャムにわく旭川-北海道新聞2004年3月30日朝刊旭川上川版29面
  35. ^ ASAHIKAWA LIVE JAM 出演決定!! - 角松敏生公式サイト
  36. ^ 2004年ライブリスト - THE NEUTRAL
  37. ^ 夏はやっぱりライブでしょ道内外から10組延々と8時間半31日旭川ジャム-北海道新聞2005年7月15日朝刊29面旭川上川版
  38. ^ 若さ爆発魂のライブ旭川でロックフェス暑さ何の1000人熱狂-北海道新聞2005年8月1日25面旭川上川版
  39. ^ 奥山コーシンのCDざんまい - 北海道新聞2006年7月21日朝刊旭川上川版29面
  40. ^ 夏空に音楽熱く若手バンド燃えた!旭川でライブジャム - 北海道新聞2007年7月30日朝刊旭川上川版
  41. ^ 旭川ライブジャム2009 SHOW CASE - SunSet Swish(ソニーミュージック)
  42. ^ 旭川ライブジャム花火大会 - SEAMO OFFICIAL WEB SITE

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