早起(はやお)きは三文(さんもん)の徳(とく)
早起きは三文の徳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/04 17:12 UTC 版)
早起きは三文の徳(はやおきはさんもんのとく)は、宋の時代の中国からのことわざ。
概要
早起きをするということは健康に良くて、そのほかにも何か良いことがあるということを意味する。徳は得とも書く場合もある[1]。このことわざでの三文というのは、現代でならば100円ほどの価値になる。そして三文というのはごくわずかという意味でもある。このためこのことわざは早起きをしたならば、わずかしかないとしても得るものがあるということになる。早起きをしたとしても三文くらいしか得られるものはないという形で用いられていたこともあった[2]。
由来
中国
王朝時代の中国の楼鑰という詩人が書いた漢詩が由来とされている。その漢詩では3日早起きをしたならば、1日分の働きとなるという意味があった[3]。
日本
奈良
江戸時代の中期に発布された生類憐れみの令では奈良の鹿も手厚く保護され、危害を加えた者には三文の罰金が課せられていた。このことから江戸時代の庶民は早起きをして、軒先には鹿の死骸が無いかを確かめるようになっていた。このことから早起きは三文の徳といわれるようになったという説がある[4]。
高知
土佐藩は治水対策の堤防を築く際に少しでも早く土を固めるために、堤防の土を朝早く踏み固めた者には三文を与えるというお触れを出していた。このことが早起きは三文の徳になったという説もある[4]。
脚注
- ^ デジタル大辞泉. “早起きは三文の徳(ハヤオキハサンモンノトク)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “「早起きは三文の徳」の三文っていくらくらい?”. ニッポン放送 NEWS ONLINE. 2024年10月18日閲覧。
- ^ Inc, Shogakukan. “「早起きは三文の得」言葉の由来は?|@DIME アットダイム”. @DIME アットダイム. 2024年10月18日閲覧。
- ^ a b “「早起きは三文の徳(得)」の由来とは - 三文がいくらか含めて解説”. マイナビニュース (2021年4月29日). 2024年10月18日閲覧。
早起きは三文の徳
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/25 09:56 UTC 版)
ことわざ。早起きをすると、1日が長くなる分わずかな徳(得)があるということ。
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早起きは三文の徳
出典:『Wiktionary』 (2018/07/05 23:24 UTC 版)
成句
用字
- 「徳」では無く「得」を使用することもあるが、この場合の「徳」は、「有徳人」「徳用」に見られる、「利益・もうけ」の意。「得」は、どちらかといえば「損」と対立する相対的概念であり、伝統的には「徳」を用いる。
翻訳
- チェコ語: ranní ptáče dál doskáče (cs)
- ドイツ語: Der frühe Vogel fängt den Wurm, Morgenstund hat Gold im Mund
- 英語: the early bird gets the worm
- スペイン語: a quien madruga, Dios le ayuda
- フィンランド語: aikainen lintu madon nappaa (fi)
- フランス語: l'avenir appartient à ceux qui se lèvent tôt
- ハンガリー語: ki korán kel, aranyat lel (hu)
- イタリア語: chi primo arriva meglio alloggia
「早起きは三文の徳」の例文・使い方・用例・文例
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