日米間の有害事象の比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 15:11 UTC 版)
「ヒトパピローマウイルスワクチン」の記事における「日米間の有害事象の比較」の解説
2014年5月16日に開催された第1回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会では、以下が報告された。 日本はサーバリクス、アメリカはガーダシルの使用が優勢で、報告制度も同一ではない。 米国の方が報告頻度が高い一方、重篤とされた副反応疑いについての報告頻度は日本の方が高い(医療機関からの報告のうち重篤なものと、製造販売業者からの合計。両者の重複がある)。 重篤な副反応疑いの内訳としては、局所反応、過敏症反応、失神等の占める割合が高い。本来「重篤な副反応」とは、死亡、障害、それらに繋がる恐れのあるもの、入院相当以上のものが報告対象とされるが、重篤でないのに「重篤」として報告されるケースがある。規則上それらはそのまま集計されている。 HPVワクチン10万接種あたりの有害事象 日米比較ワクチン接種数合計 約830万 約2300万 副反応日本(2価、4価)米国(4価)全ての報告 23.2 53.9 重篤な報告 10.4 3.3 副反応の例 ( )内は報告に占めるパーセント局所反応(疼痛、硬結等) 1.1 (12%) 0.2 (5%) 蕁麻疹 0.3(3%) 0.1 (3%) 失神、めまい、嘔気 3.2 (62%) 1.3 (40%) 過敏症反応(蕁麻疹、アナフィラキシー様反応) 0.4 (12%) 0.2 (6%) アナフィラキシー 0.2 (2%) 0.03 (1%) ギラン・バレー症候群 0.07 (0.7%) 0.1 (4%) 横断性脊髄炎 0 0.04(1%) 静脈血栓症 0 0.2 (5%) 死亡 0.01 (0.1%) 0.1 (4%)
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