日本法人の倒産
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 12:57 UTC 版)
「ニコマート (コンビニエンスストア)」の記事における「日本法人の倒産」の解説
日本国内のニコマートであるが、様々な原因によって経営破綻することになった。本部直営の都内への展開がオフィス街中心の戦略であったが、深夜や土日の売上不振に繋がり、本部へダメージを与えた。またPOSシステム導入時のシステムトラブルで巨額の損失を出したことや、長崎屋との業務提携が解消されたため、急速に資金繰りが悪化した。金融機関からの融資が引き上げられたことにより、主力納入業者によるテコ入れも効果がなく、1993年6月23日と24日に連続して不渡りを出し銀行取引停止となり事実上倒産した。約450億の債務が残され、ニコマートは事実上解体した。なお法的整理が終了したのは2000年8月であったという。 倒産の原因であるが、事業展開のための資金を銀行からの借入金に大部分依存していたほか、本業外の資産運用に資金を流用したことが大きかったといわれている。全国展開していたコンビニエンスストアとして日本で最初に経営破綻したにもかかわらず、業界に対する社会的信用は毀損しなかったという。 東京都港区六本木3丁目に存在した店舗は日本初の二階建てコンビニという触れ込みだった。
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