日本政府の反応と思惑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 08:14 UTC 版)
こうした干渉に対し、首相伊藤博文は列国会議開催による処理を提案したが、外務大臣陸奥宗光は会議によってさらなる干渉を招く恐れを主張し、イギリス、アメリカ、イタリアなど他の列強の協力で勧告を牽制し、撤回させようと目論んだ。しかし、英米が局外中立を宣言したため、5月4日、日本はやむなく勧告を受諾した。日本では勧告を受諾した政府に対して世論は激しく反発したが、日本政府は『臥薪嘗胆』をスローガンに国民反発を対ロシア敵対心に振り向けて六六艦隊計画をはじめとする軍拡を進めた。三国干渉は日露戦争のきっかけに直接・間接の影響を与えた。
※この「日本政府の反応と思惑」の解説は、「三国干渉」の解説の一部です。
「日本政府の反応と思惑」を含む「三国干渉」の記事については、「三国干渉」の概要を参照ください。
- 日本政府の反応と思惑のページへのリンク