日本国有鉄道の家禽車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/19 05:22 UTC 版)
鉄道省および日本国有鉄道(国鉄)における記号は、パで、英語で家禽を意味するパルトリー(Pourltry)から採られた。パ1形及びパ100形の2形式が存在した。なお、国鉄の車輌形式記号に原則として半濁点は使用しないが、普通車の「ハ」と区別するために例外として半濁点の使用が認められた。 従来、家禽類は平籠に入れて家畜車などを使用して輸送していたが積載効率が悪く、運賃負担が嵩む欠点があった。それを解決するため、名古屋鉄道局で考案されたものである。 妻板と側板を透かし張りとし、扉は網戸として片側2ヵ所に設けた。屋根は断熱のため二重構造とし、通風器が設置されている。車内には鳥籠を効率よく積載するため荷室を2つに分けて5段の棚を設置し、床面と合わせて6段として、1車あたり約70個の鳥籠が積載できるようになっていた。 配置は1937年(昭和12年)現在新潟鉄道局4両、名古屋鉄道局30両、広島鉄道局5両、門司鉄道局6両。
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