日本国内における頻度
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/31 08:28 UTC 版)
「ハプログループO2 (Y染色体)」の記事における「日本国内における頻度」の解説
日本では平均20%ほど観察される。 Tajima et al. (2004)及びHammer et al. (2006)(両者は一部同じサンプルを使用している)のデータによれば、西日本で頻度が高い。 沖縄: 7/45 = 15.6% 九州: 25/104 = 24.0% 徳島: 15/70 = 21.4% 静岡: 12/61 = 19.7% 青森: 4/26 = 15.4% しかし、より大きな数のサンプルを集計したSato et al. (2014)によれば、地域による統計的有意性のある頻度の差が無く、一番頻度の高い長崎の学生と一番頻度の低い福岡の成人男性は両方とも九州の集団である。 長崎 (学生): 71/300 = 23.7% 大阪 (成人男性): 54/241 = 22.4% 金沢 (成人男性): 51/232 = 22.0% 札幌 (学生): 61/302 = 20.2% 札幌 (成人男性): 41/206 = 19.9% 全国合計: 470/2390 = 19.7% 金沢 (学生): 55/298 = 18.5% 徳島 (学生): 69/388 = 17.8% 川崎 (学生): 57/321 = 17.8% 福岡 (成人男性): 11/102 = 10.8% 逆に、Nonaka et al. (2007)のデータによれば、日本全国に於ける頻度は44/263 = 16.7%とやや低いが、Tajima et al. (2004)、Hammer et al. (2006)のデータと同様に、西日本でやや濃い分布を示している。 関東 (東京 n=51, 千葉 n=45, 神奈川 n=14, 埼玉 n=13, 茨城 n=5, 栃木 n=5, 群馬 n=4): 20/137 = 14.6% 西日本 (東海 n=24, 中国 n=16, 近畿 n=15, 九州 n=13, 長野 n=11, 四国 n=9, 北陸 n=7, 山梨 n=2): 23/97 = 23.7% Katoh et al. (2005)が関東地方にて採集したサンプルについては、16.2% (19/117)がO-M122に属している。 1000人ゲノムプロジェクトによって東京都で採集されたサンプルJPT("Japanese in Tokyo, Japan")については、17.9% (10/56)がO-M122に属しているとPoznik et al. (2016)が述べている。
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