日本への導入とカクテル使用の減少
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 10:02 UTC 版)
「ブロンプトン・カクテル」の記事における「日本への導入とカクテル使用の減少」の解説
1976年、東京都清瀬市にある現在の国立病院機構東京病院の内科医、中島美知子が、日本で初めてブロンプトン・カクテルを末期がんの痛みの緩和のために取り入れ、その処方を確立した。1978年の学会での発表後、この処方が「東京病院方式」として全国に広がった。しかし現在日本では、ブロンプトン・カクテルは末期がんの痛み緩和には推奨されていない。モルヒネ単独の水溶液の方が鎮痛効果が高いこと、カクテルを増量させる時点で不要な成分も増えるため、眠気や他の副作用を増加させてしまうからというのが主な理由である。また1979年、ロナルド・メルザック(英語版)らも、モルヒネ単独の経口投与の場合と、ブロンプトンカクテルを服用した場合との鎮痛効果に差がないことを発表し、このためブロンプトン・カクテルの使用が減少した。
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