日本の戦国時代の弾丸
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:16 UTC 版)
戦国時代の日本では鉄砲の需要にともない弾丸の材料である鉛の需要も高まったが、長篠古戦場から出土した弾丸の分析結果から、7割が国産であり、3割が外国産で、タイ産鉛も確認されており(後述書)、これは南蛮貿易により 取り寄せられたものとみられる。他の金属製の弾丸の場合、鉛製弾丸に比べて飛距離が短いという欠点があるが(前掲書 p.42)、西日本から出土する弾丸のほとんどが鉛製であり、東日本では銅や鉄製の弾丸が多く、地理的要因による物流の格差がみられる(前掲書 p.42)。平山優は武田軍の軍役定書から長篠の戦いにおける銃器保有率は武田方も織田方も大差はなかったとしており、問題だったのは、銃弾の材料の方であったとする(前掲書 pp.36 - 39)。
※この「日本の戦国時代の弾丸」の解説は、「弾丸」の解説の一部です。
「日本の戦国時代の弾丸」を含む「弾丸」の記事については、「弾丸」の概要を参照ください。
- 日本の戦国時代の弾丸のページへのリンク