日本のアニメとニコニコ動画
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「馬マスク」の記事における「日本のアニメとニコニコ動画」の解説
単なるハロウィングッズであった馬マスクが、インターネット・ミームになった時期については、はっきりとはわかっていない。しかし、ワシントン・ポストのケイトリン・デューイによれば、馬マスクの流行までには様々な「起爆剤」となる出来事があった。2003年の日本のアニメーション作品『フルメタル・パニック? ふもっふ』には、顔が馬そのもので、ヘアブラシを手に女子をつけねらう「ぽに男」という変態的なキャラクターが登場する。このキャラクターが、まさにマクフィーの馬マスクをかぶっているかのような見た目をしており、当時すでにマクフィーのおかげで馬マスクが一般に販売されていたことが「ポニーの外見をした男が繰り返し現れ続け」る一因になったと、とデューイは分析している。 2008年1月までに、日本のニコニコ動画の配信者である「ヲタケン」が、ファイナルファンタジーの「妖星乱舞」をBGMに、馬マスクだけをかぶった半裸の姿で踊りながら、毒キノコを採集し、調理して、食べる動画を配信したことが確認されている。この動画はYouTubeにアップされて200万回以上再生され、馬マスクが多くの視聴者の目に止まることになった。ただし、この時のオリジナルの動画はYouTubeの利用規約違反によって一度削除されてしまっている。 ケイトリン・デューイは取り上げていないが、その前の2007年8月1日時点でヲタケンの馬マスク姿が確認されており、同年12月29日には同じくニコニコ動画の配信者である「馬犬」が額に「犬」と書かれた馬マスクをかぶり、ファイナルファンタジーに登場する回復アイテム「ハイポーション」を何種類もの栄養ドリンクや滋養強壮剤を煮込んで自作し、実際に飲む動画を配信している。この動画は馬犬が被っていた馬マスクも相まって当時の視聴者に強い印象を残した。馬犬は後にVtuberとして受肉しヴィレッジヴァンガードよりグッズを発売したが、その中には馬マスクも含まれていた。 日本で馬マスクを製造するグッズメーカーのアイコによれば、日本で馬マスクの認知度が一気にあがったのは、バラエティ番組「めちゃ×2イケてるッ! 」のデート企画でタレントの岡村隆史が馬マスクを被ってからである。しかし、それ以前からニコニコ動画の有名配信者たちが馬マスクを被って配信をしており、いわば「アングラ界」ではよく知られたグッズだった。
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