日本における信仰例
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 06:14 UTC 版)
日本においては貧乏神・疫病神として恐れられる一方で、貧乏を払い福を招く神として信仰された例も存在する。 牛天神(東京都文京区所在)の末社である太田神社は、明治の神仏分離令以前に黒闇天を祭神としており、 同社に伝わる「太田神社の御由緒」には 昔々、小石川の三百坂の処に住んでいた清貧旗本の夢枕に一人の老婆が立ち、 「わしはこの家に住みついている貧乏神じゃが、居心地が良く長い間世話になっておる。そこで、お礼をしたいのでわしの言うことを忘れずに行うのじゃ…」と告げた。 正直者の旗本はそのお告げを忘れず、実行した。すると、たちまち運が向き、清貧旗本はお金持ちになる。そのお告げとは─ 「毎月、1日と15日と25日に赤飯と油揚げを供え、わしを祭れば福を授けよう…」 以来、この「福の神になった貧乏神」の話は江戸中に広まり、今なお、お告げは守られ、多くの人々が参拝に訪れている。 とあり、黒闇天が貧乏神から福の神として信仰されるに至った経緯が書かれている。
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