日本における仏足石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/12 15:52 UTC 版)
日本には奈良時代に唐を経て伝わった。 特に奈良の薬師寺所蔵の仏足石(国宝)が有名で、これは753年(天平勝宝5年)、天武天皇の孫である智努王によってつくられたことを示す銘が刻まれた、日本最古の仏足石である。同じ薬師寺には仏を礼賛した仏足石歌21首(「恭仏跡」17首・「呵責生死」4首)が刻まれた仏足跡歌碑がある。この仏足跡歌碑に刻まれた歌は、五・七・五・七・七・七の6句からなり、記録に残る歌でこの歌体による和歌は、この歌碑に刻まれたものがほとんどであることから仏足石歌体とよばれている。 薬師寺のものも世間的にはあまり著名ではない時代が続いたが、江戸時代に出版された書にその模写が載って知られるようになり、以降全国各地に模倣品が作られるようになった。現在存在するものはこの江戸から昭和初期に作られたもの、以降の時代に作られたもの、「インドの現地で新規に採録した」という触れ込みであるものなど、材質や大きさまで含めて多種多彩である。
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