日本での沈従文評価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 07:07 UTC 版)
・城谷武男「すなわち、生命の燃焼なることを「辺城」の主題と考えるなら、それが悲劇であって一向にさしつかえない。生命の燃焼の有無や方法が問題なので、「辺城」の諸人物はおのがじし己の命を燃やしたのである。」 ・山室静「たしかにそこには中国民衆をどんな社会の表層の変化にもかかわらず、そこの方で不動に支え生かしていると思われる古来のよき伝統が、こころにくいほど目と心のくばりようと花やかな筆致とであざやかに捉えられて浮彫りにされている感じだった。」 ・津守陽「本文中で示されるように「水雲」が変奏を試みているのはゲーテの『ファウスト』であり、『詩と真実』である。重きが置かれているのは「事実」を記すことではなく、ある「田舎者」の魂が、「さまざまな道をたどって、超感覚的なものに近づこうと努めた様子」を記録することである。」
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