旋頭歌の例とは? わかりやすく解説

旋頭歌の例

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:21 UTC 版)

旋頭歌」の記事における「旋頭歌の例」の解説

『古事記』では伊須氣余理比賣いすけよりひめ)と大久米命(おほくめのみこと)との問答として次の歌が収録されている。 胡鷰子鶺鴒 千鳥ま鵐 など黥ける利目一八)あめつつ ちどりましとと などさけるとめ 媛女に 直に遇はむと 我が黥ける利目一九)おとめに ただにあはむと わがさけるとめ 『万葉集』からも例を挙げる。次は旋頭歌本来の問答唱和形式のものである住吉すみのえ)の 小田(おだ)を刈らす子 奴(やっこ)かもなき 奴あれど 妹(いも)がみために 私田わたくしだ)刈る (一二七五)(現代語訳住吉小田刈っておいでの若い衆、奴はいないのかね。何の何の、奴はいるんだが、いとしい女子のおためにと、私田刈っているのさ。 次の例は問答歌ではないが、第三句と第六句とが共通であり、うたわれたものと考えられている。 (あられ)降り 遠江(とほつあふみ)の 吾跡川(あとかわ 刈れども また生ふという 吾跡川(あとかわ一二九三)(現代語訳遠江の吾跡川のよ。刈って刈っても、また生い茂るという吾跡川のよ。 (参考文献 稲岡耕二人麻呂歌集旋頭歌文学的意義久松潜一上代日本文学の研究』からの引用部より)次の例は詠み人知らずの歌で神体山三輪山杉原女性に、その祝の神官女性の親に隠喩したとされる旋頭歌である。 み幣(ぬさ)取り三輪の祝(はふり)が斎(いわ)ふ杉原 (たきぎ)伐(こ)りほとほとしくに手斧(ておの)取らえぬ (一四〇三) 幣(ぬさ)を手に取り三輪の祝が大切に守る杉原よ。その伐る人は危うく手斧奪い取られてしまいそう

※この「旋頭歌の例」の解説は、「旋頭歌」の解説の一部です。
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