新進劇作家へ
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1948年(昭和23年)は、雑誌『三田文学』に、ニューギニアでの体験を綴った回想評論「死について」などを発表。雑誌『劇作』には評論「舞台幻想(一)(二)」を連載し、評論「ジロゥドゥの世界とアヌイュの世界(オンディーヌとユーリディス)」を雑誌『悲劇喜劇』(第4集)に発表。同誌第5集には、戯曲「挿話(エピソオド)」を発表した。 また同年には、評論「アメリカ戯曲の特徴(写実精神と詩)」を雑誌『日本演劇』に発表。新月社刊雑誌『フランス演劇』には、ジロゥドゥの『シャイヨの狂女』の抄訳を載せた。しかし同年秋に肋膜炎となり、次いで肺浸潤のため、小金井桜町病院に入院した。 入院中の12月には、 岸田国士らにその格調ある詩劇様式を高く評価された『なよたけ』(1946年発表)により、原民喜(『夏の花』)、鈴木重雄と共に第一回水上滝太郎賞(三田文学賞)を受賞し、新進劇作家として文壇に認められた。
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