新潟大火とは? わかりやすく解説

新潟大火

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/10 17:39 UTC 版)

新潟大火(にいがたたいか)とは、新潟県新潟市で発生した火災、及びそれによる被害の総称である。

新潟市内では明治維新以後、「新潟大火」と呼ばれる大規模な火災が数回あり、中には萬代橋(初代)が焼失する被害が出たこともあった。ここでは、そのうちの大規模な被害を出した1880年の大火と1908年の大火について記述する。

新潟大火 (1880年)

1880年明治13年)8月7日、午前1時に上大川前通6番町から出火。火は約16時間燃え続け、午後5時に鎮火した。[1]

西堀通から上大川前通までの各通の6番町から下、海沿いは西大畑から夕栄町まで延焼。6,000戸以上、新潟町の6割以上の家が焼失した。焼失した建物の中には警察署、監獄署、郵便局、小学校などの公立の建物や、第四国立銀行、米商会所、物産会社などがあった。

新潟大火 (1908年)

3月の大火(「若狭屋火事」)

1908年明治41年)3月8日、古町通8番町から出火[2]

東堀7番町、東堀通7・8番町、本町通6~8番町、上大川前通1~3番町など、市内中心部1,198戸を延焼[3][4]。この火災により、初代萬代橋が焼失した[1][2]

火元が芸妓置屋「若狭屋」であったことから、後述の9月の大火と区別するために「芸者屋火事」、または「若狭屋火事」と呼ばれた。[5]

9月の大火

同年9月4日[6]、古町通3番町から出火。

東堀通2・3・5番町、西堀前通2~5番町、西堀通3番町、営所通1番町など、2,076戸[4][7]を延焼。市役所、警察署、師範学校など、多くの官公庁や学校などが焼失した。

1908年の二度の火事により柾谷小路の道幅は5間(約9メートル)から2倍に拡幅された[4]。また、官公庁や学校では洋風建築での再建がみられた[4]

脚注

出典
  1. ^ a b 『新潟市史 通史編3』
  2. ^ a b 『官報』第7409号、明治41年3月11日、p.267
  3. ^ 『官報』第7414号、明治41年3月17日、p.431
  4. ^ a b c d 新潟市歴史資料だより第3号”. 新潟市総務局国際文化部歴史文化課. p. 4. 2025年1月10日閲覧。
  5. ^ 藤村誠『新潟の花街-古町芸妓物語』新潟日報事業社、2011年7月25日
  6. ^ 『官報』第7561号、明治41年9月7日、p.111
  7. ^ 発災直後の『官報』第7568号、明治41年9月15日、p.294には、2,122戸が全焼とある。

関連項目


新潟大火 (1880年)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/21 07:59 UTC 版)

「新潟大火」の記事における「新潟大火 (1880年)」の解説

1880年明治13年8月7日午前1時に上大川前通6番町から出火。火は約16時燃え続け午後5時に鎮火した西堀通から上大川前通までの各通の6番町から下、海沿い西大畑から夕栄町まで延焼。6,000戸以上、新潟町の6割以上の家が焼失した焼失した建物中には警察署監獄署、郵便局小学校などの公立建物や、第四国立銀行米商会所物産会社などがあった。

※この「新潟大火 (1880年)」の解説は、「新潟大火」の解説の一部です。
「新潟大火 (1880年)」を含む「新潟大火」の記事については、「新潟大火」の概要を参照ください。

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