料理のムスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/20 23:12 UTC 版)
ムストは古代ローマでは料理の材料として普通に使われていた。ムストは鉛製か青銅製のやかんで沸かされ軽く濃縮されたものがデフラタム(Defrutum)、濃く濃縮されたものがサパ(Sapa)と呼ばれた。これはしばしば、特に果物に酸味付けや防腐剤として使用された。地球科学者のジェローム・リアグ(Jerome Nriagu)は1983年に出版されたニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシンの中の記事でデフラタム と サパは恒常的にこれらを摂取する者には危険な量の酢酸鉛を含んでいたかもしれないという仮説をたてた。 濃縮されたムストはバルカン諸国と中東の料理でペクメズやディブス(pekmez or dibs)として知られるシロップや、小麦粉と混ぜ合わせて濃厚にしたものが菓子の素材(moustalevria、soutzoukos、churchkhela)として使われる。
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