文書・ファイルからウェブでアクセスできるものへ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/07 20:20 UTC 版)
「リソース (WWW)」の記事における「文書・ファイルからウェブでアクセスできるものへ」の解説
ウェブの初期の仕様 (1990-1994) では、「リソース」という語はほとんど使われていない。ウェブとはハイパーテキストでリンクしあった静的に参照可能なオブジェクト、基本的にはファイルと文書、のネットワークそれ以上でも以下でもなかった。それらのオブジェクトは特定のプロトコルで参照・処理されるものだとしかみなされていなかった。ウェブページはHTTPでアクセスされ、ファイルはFTPで交換される、など。 リソースという語が最初に目立った形で使われたのは1994年6月に公開されたRFC 1630においてである。この文書はUniversal Resource Identifier (URI) の汎用的な概念と、その2つのサブセットであるUniversal Resource Locator (URL) とUniversal Resource Name (URN) を定義している。リソースは識別できる何かとして暗黙的に定義されている。ここでいう識別には名前付けと参照という2つの目的があり、後者のみがプロトコルに依存する。実際のところ、RFC 1630はリソースの概念を定義しようとはしておらず、URI・URL・URNに含まれた形以外でリソースという語を使っていることはほとんどない。また、依然「オブジェクトのネットワーク」について述べている。 後にRFC 1738(1994年12月)でURLの仕様が定められ、"Universal"という単語が"Uniform"と置き換えられた。この文書ではリソースという語がインターネット上で「利用可能な」または「存在しており、アクセスできる」オブジェクトを指して、より頻繁に用いられている。しかしながら、依然「リソース」という語について明示的に定義されてはいなかった。
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