文学における添い寝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 09:41 UTC 版)
文学においては、家族愛の象徴として描かれる添い寝に注目できる。奈良時代には、万葉の歌人山上憶良の作とされる夭折した愛息を偲ぶ挽歌で「・・・三枝(さきくさ)の 中にを寝むと 愛しく 其が語らへば・・・」と、子どもが三つの枝のようになって寝ようとせがむ描写がある。下って江戸時代の川柳に「子が出来て川の字形(な)りに寝る夫婦」というのがあり、親子の添い寝を「川の字」と表現している。古代より人間は夜の暗闇をお互いに寄り添って寝ることで安心を得て来たと思われる。雑魚寝も添い寝には違いないが、男女の添い寝を基本として夫婦関係が生じ、家族関係が生まれることを考えると、「三つの枝」や「川の字」の添い寝を家族の原初形態の現れとして捉えている。
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